秋雨が降る新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市で傘を差して歩く市民ら。(9月24日、撮影・劉新) |
立秋(8月7日)以降、最も強い寒気が中国の西部から東部にかけて影響を与え、北方の多くの地域の気温がここ連日低下している。26日の気象モニタリングによると、中国東北地方の大部分、内蒙古(モンゴル)自治区の中東部、西北地域の東部、華北地域の北部などで、気温が6-10度下がり、内蒙古自治区東部では局地的に12-18度下がった。寒気の到来で、中国の北方地域のほとんどで、本格的な秋が到来し、「過去最長の夏」とされていた北京も夏の終わりを迎えることになりそうだ。中国新聞網が報じた。
中国中央気象台の首席予報士である張涛氏によると、寒気は23日夜に新疆維吾爾(ウイグル)自治区から中国に入り、そのまま東部へと向かい、中国中東部のほとんどの地域に影響を与えた。寒気の影響は28日ごろまで続くという。これにより、今年の立秋以降、最も強い寒気の到来となった。
9月はさわやかな秋となった北京。画像は故宮博物院の中を歩く職員(撮影・楊可佳)
気象学的に言うと、5日連続で気温が10度以上22度以下になると、その1日目から秋に入ったとされる。
張氏によると、中国の北方地域ですでに秋に入った地域は、内蒙古自治区や山西省、陝西省、河北省の張家口、承徳などの高原のほか、北京北部の山地など。一方、平原地域は、今回の寒気の到来前であるため、まだ秋に入っていない。寒気が通過すれば、華北地域の平原、黄淮などでも秋に入る可能性があるという。
北京を例にすると、今回の寒気の到来前は過去最長の夏となっていた。北京は今年5月7日に、12日早く夏に入り、9月に入ってからも気象学的に秋は到来していなかった。
北京の夏は例年111日間であるものの、今年はそれより大幅に長くなり、2007年の133日間を上回り、気象記録のある51年以降の最長記録を塗り替えた。
今回の寒気の到来で、北京は27日にも秋に入り、長い夏の幕が閉じようとしてる。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月27日
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