今年は国慶節(建国記念日、10月1日)に中秋節(旧暦8月15日、今年は10月4日)に重なって大型連休になり、消費ブームが巻き起こることが予想される。
各商店は連休を控えてそれぞれに販売促進キャンペーンを打ち出している。例年に比べて、今年はオンラインとオフラインが融合したスタイルが主流だ。価格に最も注目する消費者は、オンラインとオフラインの価格差を注意深く見比べると同時に、理性的に買い物をし、ネットショッピングのリスクを避けることが必要になる。
ウォルマート北京建国路店では、これまでのような割引きや一定額以上の購入でいくらいくらの値引きといった販売促進だけでなく、消費者が微信(WeChat)でレシートのQRコードを読み取ると、さまざまな中秋節プレゼントが当たるというキャンペーンも打ち出した。また万達広場の北京CBD(北京商務中心区)店では、多くの店舗が微信の第三者アプリケーションを利用し、オンラインでの販促キャンペーンを展開する。花屋チェーンの店員は、「うちの店の微信アカウントを通じて携帯電話の番号を打ち込めば、すぐに店の会員になれる。また画面をクリックして第三者アプリ開発企業のHTML5のページに入り、10月8日までに『花』、『好』、『月』、『円』の4つの中秋プレゼント券を集めると、中秋節記念のブーケがもらえる」と説明し、「今回の販売促進キャンペーンでオフラインのフローの統合を進め、消費者のデータをよりよく把握したい」と述べた。
オフラインの販促キャンペーンが熱を帯びると同時に、大手EC企業もすでに動き出している。京東、当当、淘宝(タオバオ)など複数のECプラットフォームがトップページで連休の販促キャンペーンを打ち出し、さまざまな消費シーンに合わせて商品ごとの専用ブロックを設置した。海外旅行、ホーム・インテリア、グルメ、インドアライフなど、いろいろなブロックがある。
注意しなくてはならないのは、競争が日に日に白熱しているため、ここ数年はECが連休の販促キャンペーンで混乱した様子をみせるようになったことだ。こうした販促キャンペーンの中でコストパフォーマンスの高い商品を手に入れるにはどうしたらよいか。多くの消費者にとって、いくつかの店を見比べるといった横方向の比較だけでなく、同じ商品のオンラインとオフラインの両プラットフォームでの販促キャンペーンの違いにも特に気を配ることが必要だといえる。たとえば某ブランドの洗顔クリームが、当当網の販促キャンペーンでは28.7元(1元は約17.0円)だったが、ウォルマートの実店舗では27元で、1個買うと1個おまけでついてくるキャンペーンも展開していた。
店舗を経営する劉さんは、「価格に最も注目する消費者にとって、国慶節連休期間にネット通販で買い物するのは最良の選択肢ではない。国慶節は『ダブル11』(11月11日のネット通販イベント)に近く、この時期に大幅に割引きしてしまうと、ダブル11期間の売り上げに影響する。キャンペーンを展開する主な狙いは、買い手を呼び込んで自分の店に関心を抱かせ、来るダブル11に備えることにある」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月29日
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