中英、中日など、多言語相互翻訳モデルでは複数の言語を自動識別し、キーを1回押すだけで翻訳が完了する。携帯電話やコンピューターなどのデバイスにWiFiサービスを提供することもできる。このほど日本の名古屋市で開催された第16回機械翻訳サミットで、中国の百度公司技術委員会の呉華委員長が百度の機械翻訳研究の最新の成果を披露するとともに、スマートWiFi翻訳機を展示した。新華社が伝えた。
呉委員長はサミットで同機の中日対話翻訳機能を紹介した。名古屋のどの観光スポットが面白いか、どの交通機関を利用すれば最も便利かなどの話題について、同機は流ちょうかつ正確に中国語と日本語を訳し分け、大勢の来場者を驚かせた。日本の観光産業に詳しい静岡第一テレビの桜井和之社長は、「日本で初めてこの機械を利用する人になったことを光栄に思う。この翻訳機は本当にすごい」と述べた。
同機は中英日など複数言語に対応する。対話に際し、ユーザーは翻訳する言語の種類を選び、スピークキーを押せば、機械がインプットされた言語の種類を識別し、設定された別の言語への翻訳結果を自動的にアウトプットする。従来の翻訳機では中英か英中かをそれぞれキーを押して選択する必要があり、操作が煩雑だったが、百度の機械はこの操作が不要で翻訳効率が大幅に向上した。
同機は世界80数カ国のモバイルデータのフローを擁し、作動させると自動的に4Gネットワークに接続する。従来機のようにSIMカードを入れてネットに接続するという手間がかからない。
百度は同機の名称をまだ発表していない。説明によると、今年10月に中国で発売し、来年春に日本市場でも発売する予定だ。
同サミットは18日から22日まで開催され、百度、グーグル、マイクロソフトの3大企業が同じ土俵で戦い、ニューラルネットワーク翻訳技術の現状と未来の発展情勢について話し合い、現在の機械翻訳分野の最高水準を示す機会となった。呉委員長は、「翻訳と言語、画像、ハードウェアなどの技術との深い結びつきが形成するマルチモード翻訳が、今後の重要な発展方向になるとみられる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年9月27日
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