一人の孤独な人が、風が吹き雲が巻き起こる地球の前に立つ。微信(WeChat)ユーザーにとって、このような画面は見慣れたものだ。目ざといユーザーの多くは、25日から28日にかけて微信の起動画面の地球の写真が交換されていたことに気付いたに違いない。どこが変わっていたのかというと、アフリカ大陸上空のアングルから、中国上空のアングルに変わっていた点だ。さらに驚くべき変化は、これが中国の「風雲4号」衛星が、宇宙から撮影した最新の気象図だったということだ。人民日報海外版が伝えた。
国家国防科技工業局が発表した情報によると、中国次世代静止軌道気象衛星「風雲4号」が25日、正式にユーザーに引き渡された。微信のチームは、今回の画面交換は風雲4号の使用開始を祝してのことだと表明している。
テンセントが発表したデータによると、今年6月30日現在、微信の月間アクティブユーザー数は9億6300万人に達した。つまり10億人近くがこの新しい画面を目にしたことになる。
微信のソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」で、この2枚の画面を比較した写真が注目されている。「微信、6年でついに変わったか」、「微信、変わったね!」などの文章に、アクセスが集中した。また、この話題は微博(ウェイボー)でもすぐに検索上位ワードとなった。
今回の活動を企画した、テンセント科学普及情報化プロジェクト責任者の何建紅氏は、「一枚の衛星写真の変化が、ネット上でこれほど大きな話題になるとは予想もしなかった。微信の起動画面の交換がホットな話題になったのは、微信の大規模なユーザー数と関連しているが、風雲4号そのものの科学的価値とも切り離せない。これはネットユーザーの愛国心と、中国の科学技術発展への誇りを示している」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月29日
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