中国国家国防科技テクノロジー工業局は取材に対して、中国の最新静止気象衛星・風雲4号(FY-4)が25日に正式にユーザーに引き渡され、その運用がスタートしたことを明らかにした。経済日報が報じた。
風雲4号の技術、性能は世界でも最先端で、その運用がスタートしたことで、中国の静止気象衛星観測システムは最新式にアップデートし、信頼性の高い静止気象観測業務を途切れることなく、安定して行うことができる。また、中国の宇宙事業や気象事業の国際的地位や影響力を向上させる点でも重要な意義を帯びている。
風雲4号のうち、中国の初代・静止気象衛星である風雲2号の後継として初めて打ち上げられたのがFY-4A。2016年12月に西昌衛星発射センターから打ち上げられた。そして、軌道上での運行期間中、衛星プラットフォーム、ペイロード 、地上応用システムなどのテスト任務を無事完了させた。テスト結果は、同機の各機能、性能がプロジェクトの研究、製造などの要求を満たしていたことを示していた。
風雲4号は、時間分解、空間分解能、測位精度、放射測定精度、スペクトル観測などの精度が高く、姿勢や軌道、熱変形による観測誤差などの修正、制御を随時行うことができる。また、その機上のデータも随時処理することができる。
風雲4号は、中国の天気予報、気象防災減災、気候変化への対応、生態環境モニタリング、宇宙天気モニタリング・警報発令能力などを大幅に向上させ、気象、水利、農業、林業、環境、エネルギー、航空、海洋など、広い分野に応用することができる。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月26日
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