香港の研究機関「集思会」が27日、香港地区と大陸部の婚姻に関する「香港地区と大陸部の婚姻第二回検討報告」を発表した。本報告によると、過去20年間で、両地域の婚姻数が香港地区における婚姻数の四割以上を占めており、近年「港女北嫁」(香港の女性が大陸部の北の地域に嫁ぐ)が新たなトレンドとなっている。新華社が伝えた。
報告によると、過去20年間で、大陸部と香港地区の婚姻数が48万件を超えており、しかも近年、大陸部の男性と結婚する香港地区の女性が激増、双方の教育水準の顕著な向上、夫婦の年齢差の縮小、香港で就職する大陸部の配偶者の増加という四つのトレンドが目立ってきている。
報告では香港特区政府の過去20年間のデータを引用し、夫が香港地区の人、妻が大陸部の人という組み合わせの夫婦の割合が香港地区における婚姻数全体の約四割から、三割に減少したことを明らかにした一方で、妻が香港地区の人、夫が大陸部の人という組み合わせの夫婦の割合が約3%から上昇し続けて、近年10%以上にまで達しているとした。
なかでも特に子供がいる夫婦の場合、依然として香港地区で暮らしたいと回答する傾向が強い。しかし、検問所の増加や大陸部との往来が日増しに便利になっていることから、香港地区と大陸部の夫婦の多くが、その住まいにおける地域流動性を向上させており、長期的に香港地区と大陸部を行き来する生活を送る夫婦もいる。
また、大陸部と香港地区の経済格差が縮まるにつれて、生活コストが比較的に低く、住宅のスペースがより大きい大陸部の都市に移転しようと考える夫婦も多くなってきている。「香港地区以外に、広州や深センのような近郊の都市に長期的に住んでも良い」と答えた人は約55%にのぼった。
香港集思会の黎黄靄玲総裁は、「大陸部と香港地区の経済環境、社会的雰囲気が目に見えて変化してきており、婚姻の面から両地域の交流の新たな状況を分析したいと考えている」と取材に答えた。
また、七割以上の回答者は、「婚姻が大陸部と香港地区の融合に積極的な影響を持つ」としており、夫婦や親戚の交流によって両地域の相互理解が深まるとしている。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年9月29日
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