携帯中国聯盟の王艷輝・秘書長は、「Note 7は、本体をうすくするために大きなバッテリーを狭いスペースに押し込んだことが原因となって、爆発事故が起きた。しかし、iPhone 8は現時点では、ディスプレイが押し上げられるだけで、リコールには至っておらず、飛行機への持ち込みが禁止されているわけでもない。各ブランドによってバッテリーも違い、同じサプライヤーでも、バッテリーの寸法や密度などはメーカーが決めているため、アップル社がSDIが供給しているバッテリーを採用しているからと言って、それを心配する必要もない。現在、バッテリーの技術や設計に問題があることが原因で爆発事故が起きる確率は約100万分の3で、その確率内で起きる問題は正常な範囲。つまり、サムスンの爆発事故は明らかな問題。一方、アップルは問題究明を急ぎ、ユーザーに早く説明するべき」との見方を示している。
一方、iPhone 8シリーズのバッテリーの不具合は、金属フレームとガラス製の背面パネルを採用しているからという見方もある。第一携帯界研究院の孫燕■院長(■は風にょうに火を三つ)は、「次世代の通信規格5Gに対応させたり、ワイヤレス充電に対応させるためにガラス製の背面パネルを採用するのが主流となっており、iPhoneも例外ではない。バッテリーの膨張の原因は、バッテリー自体だけでなく、バッテリーとスマホ本体の結合、バッテリー付近の熱の発散などとも関係がある可能性がある。上記の問題が発生した場合、ガラスの伸縮スペースが小さいため、ガラスがディスプレイを押し上げてしまうのだろう。これまで、金属の背面パネルを採用していた時は、金属は荷重能力が高いため、そのような不具合が発生したことはない」と分析する。
北京師範大学の王建民・管理学教授は、「昨年のサムスンのNote7の爆発事故や今年のiPhone8のバッテリー膨張は、ブランド衰退を示すトラブル。激しい競争にペースや平常心を乱され、設計や製造の過程で手落ちが発生している」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年10月9日
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