1分間で中国のインターネットでは何が起きるだろうか。海外のビッグデータ企業はこの問題に回答し、中国のインターネットの規模を興味深く解説した。1分間で、配車アプリ「滴滴打車」のタクシー1388台、自家用車2777台を呼び出すことができる。微信(Wechat)で39万5833人が同時に利用し、1万9444人が動画もしくは音声によるチャットを利用することができる。ネット通販の淘宝網と天猫(Tmall)で、774人が商品を購入することができる。人民日報海外版が伝えた。
統計データによると、中国のネットユーザー数は約7億人に達する。インターネットは各地の各業界に浸透し、人々の衣食住に影響を及ぼしている。今や多くの人はスマホ1台だけで、生活のさまざまな需要を満たすことができる。これはインターネットの速度と利便性を示している。
トムさんは豪州出身の若者で、杭州で6年間生活している。モバイルインターネットが発展した中国の生活に慣れた彼は、今やスマホを手放すことができないと考えている。トムさんはこのほど米国の友人を連れ、キャッシュレスな一日を体験させた。
トムさんは、「私たちは一銭も持たず、スマホだけを手に外出した。路傍で焼餅(シャオビン)を売っていれば、二人で数個購入した。小さな屋台でも、微信と支付宝(アリペイ)を利用可能で、QRコードをスキャンし決済できる。焼餅を食べ終えると、野菜市場に行った。ネギ1本買うだけでもスキャンによる決済が可能で、お釣りを出す手間が省けた。それから公共バスに乗り、シェア自転車を利用し、髪を切るなど、何をしてもQRコードをスキャンして決済でき、本当に便利だ。米国の友人はこれに感心していた」と話す。
当然ながらスキャンの利用は、電子決済だけに留まらない。例えば観光地や展覧会を見学する際に、多くの古跡と展示品にはQRコードが用意されている。これをスキャンすることで、より具体的な文字もしくは動画による情報を目にし、音声による解説を耳にすることができる。こうすれば見学で、より大きな収穫を手にできる。ネットユーザーは、「これらの解説・紹介は形式多様で内容が豊富だ。さらには多言語対応もあり、ガイドを雇ったようだ」とコメントしている。また特に薬品や生鮮食品など一部の商品のQRコードをスキャンすることで、消費者は偽造防止商標、認証監督管理コードがあるかを知り、それから生産と輸送の流れを理解することで、真偽と安全性を判断できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年10月9日
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