中国情報通信科技集団への12日の取材によると、中国の光通信技術に再び画期的な進展があった。初めて1.06Pbit/s超大容量マルチコアシングルモード光ファイバー伝送システムの実験を実現した。伝送容量は現在の商用マルチコアシングルモード光ファイバー伝送システムの最大容量の10倍で、1秒内に容量1TBのハードディスク約130台に保存できるデータを伝送可能だ。科技日報が伝えた。
同実験は国内の光伝送システム技術、光機器・光チップ技術、光ファイバー・ケーブル技術の最先端の研究成果を採用した。使用したコア光チップと光ファイバーはいずれも独自開発したもので、完全に独自の知的財産権を持つ。これは中国が「超大容量、超長距離、超高速」光通信システムの研究分野で、再び新たな段階に進んだことを示している。
シリコンフォトニクスコヒーレントトランシーバは、国家情報光電子革新センター、光ファイバー通信技術・ネットワーク国家重点実験室、光迅科技、烽火通信が共同開発したものだ。30mm2のシリコンチップに光発信・調整・受信など60近くのアクティブ・パッシブ光部品を集め、かつC+Lバンド同時作業をサポートする、国内で集積度が最も高い商用フォトニック集積回路だ。今回の技術的進展により、シングルモード・19チップ光ファイバーのルート間の混線の難題を解消し、隣接するコアとの距離を-40dB以上とした。「車線」間の干渉と影響を最低限に抑えた。
同システムはC+Lバンド内で375の光キャリアを生むことができる。シリコンフォトニクスコヒーレントトランシーバにより、25GHzルート内の178.18Gbit/s DFTs-PDM-16QAM信号光の送受信を実現した。シングルモード・19チップ光ファイバーの中で光伝送検証を行う。伝送総容量は1.06Pbit/sに達し、スペクトル効率は113bit/s/Hzにのぼる。第3者機関の検証により、今回の「1.06Pbit/s超大容量マルチコアシングルモード光ファイバー伝送システム」実験は中国国内初で、世界トップ水準に達したことが確認された。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月13日
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