2019年1月16日  
 

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今どきの若者はスキンケアも徹夜も怠らない「不養生な健康オタク」

人民網日本語版 2019年01月16日10:27

平均寿命が延びる一方で、慢性疾患がますます蔓延している。健康に対する渇望は高まる一方で、全く歩こうとしない。せっせとスキンケアに精を出す一方で、徹夜することを厭わない。このほど発表された「2019年国民健康洞察報告」(以下、「報告」)には、健康をめぐる複雑怪奇な中国人の現状が浮き彫りとなっている。中国青年報が伝えた。

「報告」は、丁香医生聯合健康報移動健康研究院が、人々の健康観と健康活動を対象とした調査・研究を進め、取りまとめている。約5万人のデータを分析し、様々な興味深い、さらには矛盾するような現象を明らかにしている。これは、政府・業界・産業および国民の健康関連政策に参考にできる重要な意味合いを備えている。

〇93%の「最重要」と40%の「不合格」

報告によると、「健康」に対する「重要性」の指標は9.6ポイントに上った。生活態度の面では、身体的健康を財産や仕事と比較した際に、「身体的健康が最重要」と考える人の割合は93%に達しトップとなり、第2位は「幸福な家庭」、第3位には「心理的健康」が続いた。人々が健康を重視する程度は、「財産を手に入れる」や「好きな仕事に就く」をはるかに上回った。

年齢との関係性は、面白い発見のひとつだった。年齢が高くなればなるほど、身体的・心理的健康を重視する態度がより高くなっていた一方で、年齢が若ければ若いほど、生活を楽しんだり、財産を蓄える、好きな仕事に就くといったことを重視していた。「幸せな家庭」に対しては、「90後(1990年代生まれ)」は、他の年代より重視する割合が低かった。

各年齢層とも、健康に対しては幅広い関心を抱いているが、その思いと現実との間には、極めて大きなギャップが存在していた。自分自身の実際の健康状態について分析してもらったところ、「自分の健康状況は9~10ポイント」と答えた人は10%にとどまり、「6ポイント以下」が40%を占めた。そのため健康状況に対する人々の平均自己評価は6.8と、及第点すれすれの状態だった。

「70前(1970年以前生まれ)」、「70後(1970年代生まれ)」、「80後(1980年代生まれ)」、「90後」の4つの年齢層の健康に対する自己評価は、段階的に下降していく傾向が見られた。特に、「80後」や「90年後」の若年層は、職場でのストレスと生活におけるストレスに直面しているため、健康に対する自己評価は7ポイントに届かなかった。「養生」と言う言葉は、もはや中・高年層だけの言葉ではなくなっているどころか、「80後」や「90後」の年齢層の間でも流行語となっている。

しかし若年層における「養生」には、固有の呼び名がある。それは、「パンク式養生(不健康な健康オタク)」だ。その特徴とは、「せっせとスキンケアする一方で、徹夜することを厭わない」、「自分で自分の命を縮めるようなことをしながら、自力救済する」、「ビールにクコの実を入れ、コーラにトウジン(生薬のひとつ)を入れる」、「ディスコで踊る時にはズボン下を履き、ホッカイロを貼る」、「暴飲暴食を重ねる一方で、胃腸をケアする」、「肉や魚をたらふく食べた後で、野菜料理を食べて、健康に良いと自己満足する」といったものだ。


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