中国工程院は22日に「中国エコ文明発展水準評価報告書」を発表し、全国の約60%の国土のエコ文明水準が大幅に向上したと指摘した。科技日報が伝えた。
同報告書によると、2017年の中国エコ文明指数は69.96点で、2015年より2.98点上昇し、全体的に見ると良好な水準に近づいている。福建省、浙江省、重慶市が全国省級エコ文明指数のトップ3となった。すべての地級及びそれ以上都市のトップ10は、厦門(アモイ)市、杭州市、広州市、珠海市、長沙市、三亜市、恵州市、海口市、黄山市、大連市の順となった。198都市のエコ文明指数が大幅に上昇しており、環境品質の改善と産業の効率向上が中国エコ文明指数の上昇の主な理由となった。水質汚染及び大気汚染物質の排出強度、大気品質及び地表水環境の品質は、点数の伸び幅が最も大きかった指標だ。中国工程院元副院長の劉旭氏は「その一方で、中国のエコ文明と世界先進水準の間にまだ大きな開きがあることを意識しなければならない。地域発展の不調和、経済と生態環境の発展の不均衡が依然として、中国のエコ文明発展の際立った問題だ」と指摘した。
同報告書によると、京津冀(北京市・天津市・河北省)地域のエコ文明指数は4.28点増加したが、これは主に環境品質指数の大幅な上昇によるものだ。北京市のエコ文明指数の伸び幅は全国一で、2年間で7.54点上昇した。しかし北京市は全国におけるランキングでは後ろの方につけている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月23日