劉会長は、「もし、中国が混合ダブルスで出鼻をくじかれると、その後の4種目に大きなプレッシャーがかかることになる」と、同種目が非常に大きなカギを握っていることを説明し、「混合ダブルスがその後の流れを大きく左右し、そこで金メダルを獲得できれば、その後落ち着いて戦うことができる。1種目目の金メダルさえ奪取できれば、その後の4種目の金メダルラッシュにつながる」とする。
そこで混合ダブルスの競争力を高めるために、男子チームと女子チームが一緒に練習するように計画し、許昕選手と劉詩■選手(■は雨かんむりに文)というチャンピオン2人のペアをまず結成させた。
許選手と劉選手は昨年からペアを組み、世界大会に3度出場していずれも優勝。勝率は10割となっている。今年3月に開催されたワールド・ツアー、カタール・オープンの混合ダブルス決勝で、2人は日本の森園政崇/伊藤美誠ペアを3-0のストレートで破り優勝。日本を返り討ちにした。
しかし、中国卓球代表チームには優秀な選手がたくさんおり、許選手と劉選手の組み合わせがベストかはまだ未知数と言える。その点ついて劉会長は、「東京五輪で金メダルを取れるペアを2組以上確保しなければならない」と、さらなる計画があることを説明している。
現在開催中の世界卓球2019ハンガリーには、中国は許選手と劉選手のペアのほか、男子世界ランキング1位の樊振東選手と女子世界ランキング1位の丁寧選手のペアを初めて派遣している。
この組み合わせについて、吉村真晴選手は、「世界ランク1位同士で東京も見据えているでしょうし、今回の本気度が出ている。今までの世界卓球で1番レベルが高い」と警戒した。 (編集KN)
「人民網日本語版」2019年4月25日