中米貿易で米国が損?追加関税で米国が利益? 専門家が反論 (2)

人民網日本語版 2019年05月24日15:33

▽中国の産業システムは整い、市場規模は巨大で、圧力に対抗する力は強く、波瀾の試練に耐える能力が完全にある

米国は5月10日、2千億ドル(約22兆520億円)分の中国からの輸入品に対する関税を上乗せして、関税率を10%から25%に引き下げた。フォーラムに参加した専門家は、「中国の産業システムは整い、市場規模は巨大で、強靱性は強く、融通の可能性は大きく、圧力に対抗する力は強く、波瀾の試練に耐える能力が完全にある」との見方を示した。

林氏は、「中国が戦略の定力を維持して、自分たちのことをしっかりやりさえすれば、中国経済のグローバル経済成長への寄与は引き続き世界最大のものになる。米国市場は中国の輸出市場のうち20%を占めるに過ぎず、中国は欧州連合(EU)や日本・韓国や『一帯一路』(the Belt and Road)沿線国・地域との経済貿易往来を幅広く開拓し展開している」と述べた。

余氏は、「中国には中米経済貿易摩擦に対応するための十分な政策ツールがある。同時に、中国は高いレベルの対外開放を引き続き推進し、EU、ASEAN、新興5ヶ国(BRICS)などのパートナーとの貿易関係を絶えず深化させるとともに、世界貿易機関(WTO)などの多国間組織を通じて自国の権利を断固として守り抜く」と述べた。

また林氏は、「中国は自国の発展を代償として米国の一方的なニーズを満たすことは絶対にしない。中国がやるべきことは戦略の定力を維持して、改革を全面的に深化させ、新たな段階の高い水準の対外開放の推進に力を入れ、新しい発展の理念の要求に基づいて、革新、協調、グリーン、開放、共有の発展を追求することだ」との見方を示した。

北京大学国際関係学院の査道炯教授は、「グローバル資源配置の能力を高め、中国の全要素の生産性を高め、中国の技術、製品、サービスの国際競争力を高めると同時に、開放を絶えず拡大し、全世界に中国の発展チャンスと発展成果を共有してもらうことが必要だ」と述べた。(編集張靖)

「人民網日本語版」2019年5月24日 

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