米国の一方的な貿易摩擦激化が中米貿易協議に深刻な打撃

人民網日本語版 2019年05月17日16:24

商務部(省)の高峰報道官は16日に行われた定例記者会見で、「中国は米国の訪中して協議するという計画について把握していない。米国は貿易摩擦を一方的に絶えずエスカレートさせ、中米貿易協議に深刻な打撃を与えた」と述べた。新華社が伝えた。

今月13日、米国は約3千億ドル(約32兆9190億円)相当の中国からの輸入品に追加関税プロセスを発動すると発表した。高報道官はこれについて、「米国の覇権主義的で、極限までプレッシャーを与えるやり方は多国間貿易ルールに背くものであり、中国はこれに断固反対する。米国が独断専行を続けるなら、中国は必要な対応を取らざるを得ない」と述べた。

高報道官は、米国が近く中国を訪問して貿易協議を行う計画であると発表したとの報道について、「中国は米国の訪中して協議するという計画について把握していない」と述べた。

高報道官は続けて、「第11回中米経済貿易ハイレベル協議において、双方は率直で建設的な交流を行った。しかし非常に残念なことに、米国は貿易摩擦を一方的に絶えずエスカレートさせ、中米貿易協議に深刻な打撃を与えた」と述べた。

高報道官によれば、「中国は米国関連部門が公告の中で、5月10日午前0時までに中国を離れた物品、6月1日までに米国に到着した物品については、引き続き10%の追加関税を課すとしたことに注目している」という。

高報道官は、「しかしこれは米国が中国からの輸入品に対する新たな追加関税措置を5月10日に実施したという事実を変えるものではない。中国は一方的な関税措置に一貫して反対してきた。米国が関税を引き上げれば協議により大きな困難をもたらすだけだ。中国は米国ができるだけ早く誤ったやり方をやめ、中米両国の企業と消費者により大きな損失を与えること、世界経済に衰退につながるような影響を与えることを避けるよう忠告する」と述べた。

高報道官は、「中国は、絶えず関税を上乗せするというやり方は経済貿易問題の解決にとって無益であると常に考えている。中国は貿易戦争をしたくないが、貿易戦争を恐れてはいない。米国の追加関税という誤ったやり方に対し、中国は必要な対抗措置を執らざるを得ない」と述べた。

高報道官は、中米経済貿易摩擦のエスカレートがもたらす可能性のある影響について、「中国経済についていえば、影響は完全にコントロールできる。中国が打ち出した『6つの安定措置』(雇用の安定、金融の安定、対外貿易の安定、外資の安定、投資の安定、予想の安定)が目に見える効果を上げており、今は国内消費財価格が安定している。中国のマクロ政策にはまだ十分なゆとりがあり、政策ツールは多く、中国にはいかなる困難にも挑戦にも対応できるだけの自信があり、能力もある」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年5月17日

  

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