上海で複数の博物館が夜間開館 ナイトタイムエコノミーに「文化の香り」

人民網日本語版 2019年07月15日15:34
上海で複数の博物館が夜間開館 ナイトタイムエコノミーに「文化の香り」

上海市文化観光局が初めて試験的に夜間開館した博物館の一つである上海博物館が12日夜、今年の夏初めてとなる特別展の夜間開館を行った。中国新聞網が伝えた。

夜の雨が綿々と降り続く中でも、市民や観光客のナイトミュージアムを観たいという思いは少しも減じるところがなかったようだ。上海で働く徐さんは、開館の1時間以上前からすでに上海博物館の外で開館を待っていた。徐さんは、「上海博物館が夜間に開館されると聞いて、予約開始時間にアラームをかけてなんとか予約した。夜に博物館を観覧したことがないので、今日は特別な体験ができることを期待している」と語った。

スタッフによると、約一週間前、上海博物館は微信(We Chat)で今回の特別展夜間開館の予約を開始したが、2000人の定員が15分ほどでいっぱいになってしまったのだという。

上海博物館の李峰副館長は、近年、上海博物館は「大英博物館百物展」や「董其昌書画芸術大展」など人気の特別展で何度か夜間開館を行ったと説明し、さらに「博物館へのニーズはますます多くなっている。入場して観覧するだけでなく、体験イベントに参加したいという要望もある。今回の上海博物館の夏休み期間中の夜間開館は、特別展示もあり、講座もある。入館者により多様化した特別な体験を提供したい」と語った。

ナイトタイムエコノミーの発展を促進し、新バージョンの「夜上海(ナイト・シャンハイ)」を作り上げるには、文化関連消費も重要な内容の一つ。「夜上海」特色消費モデル区を設置し、ナイトタイムエコノミー発展を促進することをベースに、上海市文化観光局は今年7-9月に黄浦区と宝山区の博物館で試験的に夜間開館を行い、金曜夜に開館時間を延長し、各種文化イベントを開催して、昼間忙しい市民やあわただしく観光する旅行者に独自の夜間観覧体験を提供し、いつもとは異なる博物館の素晴らしさを感じてもらおうとしている。

上海市歴史博物館(上海革命歴史博物館)の周群華副館長は、「ますます多くの市民や観光客が博物館に来て、文化関連消費という形で自らの文化的素養を高めている。夜間開館はまさに時宜に適っている」と語る。周副館長は、「博物館はナイトタイムエコノミーにおいて『リンクポイント』の役割を果たし、博物館の夜間開館は市民の文化消費の深さや広さ、多様性を刺激し、市民の夜間消費力を高め、交通やショッピング、飲食などを含む一連の消費活動にとって良好な集客・けん引効果を果たすことができる」と考えている。(編集AK)

「人民網日本語版」2019年7月15日

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