上海は3日、博物館・美術館を見学できる「アートパスポート」を打ち出した。このパスポートを持っていれば、1年間何回でも文化・アート展覧会を見学できる。新華社が報じた。
「2019上海市博物館・美術館共通パス」という名のこの「アートパスポート」は、「愛文億」という民間団体が打ち出し、上海市博物館協会のサポートの下、上海博物館、上海科技館、上海自然博物館、上海当代芸術博物館などを含む、上海の博物館52館、美術館32館、親子で楽しむタイプの文化・娯楽館13館がこのプロジェクトに参加している。
「アートパスポート」の価格は299元(1元は約15.65円)で、有効期限は2020年4月30日まで。このパスポートで見学できる全ての博物館、美術館の入場料を合計すると3500元以上になる計算だ。
「愛文億」の経理は、「アートイベントを見学したいと強く願う人が増加している。約1ヶ月の間に約10万件の『アートパスポート』の予約があった。今後、外国人観光客を対象とした短期型の『アートパスポート』を打ち出すことも検討している」と説明した。
上海は現在、世界で最もアクティブなアート都市の一つとなっている。統計によると、2018年末の時点で、上海には博物館126館、美術館89館がある。また、過去1年間で上海の各大型美術館は芸術関連の展示イベントなどを約1000回開催している。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年6月5日