京アニ放火、アニメ界の「9.11」か 損失は?

人民網日本語版 2019年07月19日13:51
京アニ放火、アニメ界の「9.11」か 損失は?
火災現場の様子(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)。

優しさと美しさにあふれる世界を作りだしてきた日本のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ)が、この世で最も過酷かつ凄惨な一幕を迎えた。いつもと同じようにアニメーションの夢を紡ぎ出そうと頑張っていた当たり前の木曜日は、突如起こった火の手により当たり前の一日ではなくなった。現地時間の18日午前10時35分、爆発音とともに、周囲は黒い煙に包まれ、3階建てのベージュ色をした建物から煙がもくもくと立ち上った。そして死に神が降臨した。「北京商報」が伝えた。

炎が飲み込んだのは日本アニメ界の伝説、京アニのスタジオだ。増え続ける死者の数を前に、見守る人々の間には絶望が広がっていった。火は5時間後に消し止められたが、延面積700平方メートルの建物は全焼した。

京都府警の話によると、火災発生時、スタジオでは70人以上が働いていた。これまでに33人の死亡と30数人の重軽傷が確認されている。日本の警察庁によると今回の事件は平成以降では最多の犠牲者を出した放火事件としている。数多くの貴重なアニメの原画やデータも一緒に燃えてしまい、損失は計り知れない。京アニのホームページの情報では、今年3月現在、従業員は165人、平均年齢は33.6歳、平均勤続年数は9.6年という。

人々を震え上がらせたのはその火災の原因だ。京都府警の発表によると、41歳の男が現場でガソリンのような液体をまいたという。近所の人の話によれば、放火の疑いで警察官に身柄を拘束された男は、「どうしてこんなことをした?」とたずねる警察官に対し、「パクりやがって」などと言っていたという。男も顔と胸にやけどを負っており、京都市内の病院に運ばれた。男は京アニの従業員ではなく、以前同社で働いた経験もないという。

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