中国の古典絵画をアレンジした王赫さんの作品(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)。 |
北京市の時間博物館で、7月下旬から「タイムマシン」王赫個展が行われている。王赫さんは古典絵画と日本のアニメ作品「ドラえもん」を融合させた作品を創作しており、展示作品は来館者から好評を博している。王さんは故宮博物院の古書画複製師で、毎日中国絵画の伝統的名作の世界に浸って仕事をしているが、「80後(1980年代生まれ)」でもある。ドラえもんや聖闘士星矢、ドラゴンボールは、この世代にとって共通の記憶だ。王さんはこうした記憶をベースにして、一味違った趣ある創作活動を始めた。王さんの作品のうち最もよく知られているのは、唐や宋、明、清代の古典絵画のなかに紛れ込んで冒険を繰り広げる「ドラえもん」を描いたシリーズ作品。王さんはドラえもんという広く普及している子供時代の記憶を記号化し、作品を観る人に古典絵画鑑賞への「どこでもドア」を開いている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年8月2日