VR(仮想現実)発電所、送電・変電巡回ロボットなど一連の新たなスマート電力シーンは、人々に未来の都市の電力を再認識させている。先ごろ開催された世界人工知能(AI)大会2019において、国家電網有限公司は「AI+電力」の応用シーンを全面的に展示し、同社のAIとユビキタス電力IoTとの融合に関する最新の応用成果を示した。経済日報が伝えた。
記者の調べによると、VR発電所は国内外初の商業建築VR発電所運営プラットフォームだ。5G通信技術やニューラルネットワークコンピューティング、ビッグデータ分析、エッジコンピューティングなどのAI技術を駆使し、利用者の使用されていない資源の分類・集約と分配最適化を実現し、通常の発電所に近い効果を発揮する。国家電網は現在、上海市黄浦区の商業建築VR発電所の成果を踏まえた上で、次の段階の試行・研究開発活動を展開している。
赤外線視覚スマート検査システムは、国家電網と復旦大学が共同開発した。現在の変電施設の赤外線検査の問題に的を絞り、AI+ユビキタス電力IoTエッジコンピューティング及びビッグデータ技術ソリューションプランを国内外で初めて採用。電力設備の自動識別、赤外線欠陥自動診断などの機能を実現した。赤外線欠陥診断の全体的な作業効率を3倍以上高めており、すでに第1世代試作機を発表している。
「世界の応接間」都市グリーン電力保障最強ブレーンは、国家電網が万博やアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)の電力保障の経験を十分に活かし、電力IoTやAIなどの先端技術を運用して構築した画期的な全シーンスマート給電保障システムとグリーン電力指数評価システムで、電力保障の「脳中枢」といっていいだろう。スマート電力保障システムは第1回中国国際輸入博覧会の電力保障で応用され、給電の安全性を効果的に保障した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月9日