中国初のスマート法院実験室、広州に設立

人民網日本語版 2019年09月12日13:58

最高人民法院(最高裁判所)スマート法院(広東)実験室が10日午前、広東省高級人民法院で正式に稼働開始した。これは中国初のスマート法院実験室だ。実験室の敷地面積は440平方メートルで、「研究開発・テスト・展示・訓練」の4大機能を集約している。訴訟サービス、執務・事件処理、オンライン法廷審問、スマート執行、ブロックチェーン研究開発、ビッグデータ管理の6大実験機能エリアを設け、訴訟サービス、審判執行、司法管理に総合試験の場を提供する。南方日報が伝えた。

「これから登録の全フローを紹介します」。訴訟サービスプラットフォームにはオンライン訴訟前調停、登録、証拠交換、開廷、執行申請、閲覧の6つの機能がある。訴訟参加者はモバイル端末の操作により、便利な「指先の訴訟」を利用できる。プラットフォームはさらに公安データとリアルタイムで連結し、訴訟参加者の身分情報を速やかに検証できる。また省財政システムとのリアルタイム連結を実現し、料金を支払えば電子証憑をその場で発行できる。当事者は一度も足を運ばずにオンライン登録を実行できる。

オンライン法廷審問実験エリアで、広州海事法院がスマート法廷システムの実演デモを行った。裁判官と当事者は異なる場所で同時にオンライン裁判に出席できるだけでなく、合議法廷の裁判官も異なる場所で同時に法廷審問に参加できる。広州海事法院本部は4つの派遣法廷と、地域を跨ぐ登録、証拠材料の交換、同時の法廷審問が可能だ。

ブロックチェーン技術も広東スマート法院の建設で広く応用されている。筆者の調べによると、ブロックチェーン技術は著作権保護の分野で、著作権所有者の専門的な痕跡を形成することで、証拠を速やかに検証できる。法院が大量の同類事件を処理する際に、ブロックチェーン技術は同一地区・同一法院・同一ケースの処理モデルを正確に提供することができ、裁判官はこれにより、事件の処理をよりスムーズに行うことができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月12日

  

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