韓国が来週にも日本を「ホワイト国」から除外 報復か

人民網日本語版 2019年09月11日13:38

韓国産業通商資源部の関係者が9日に明らかにしたところによると、韓国は早ければ来週にも韓国を信頼できる貿易パートナーの地位から外すとともに、日本を輸出管理で優遇措置を受けられる「ホワイト国」から除外するという。新華社が伝えた。

同部は8月14日に貿易パートナーのグループ分けをこれまでのA、Bの2種類からA1、A2、Bの3種類に調整した。A1はこれまでと同じように輸出管理の優遇措置を受けられ、旧Aグループすなわち「ホワイト国」に相当する。A2は同措置を受けられず、日本はここに移動する。

韓国・聯合ニュースの報道によれば、Aグループに入っていた韓国の貿易パートナー約30ヶ国・地域のうち、A2に移動するのは日本だけだ。同部の説明では、「ホワイト国」は貿易円滑化を促進するさまざまな合意に関わるが、日本は韓国に対する輸出規制を実施して関連合意に違反したからだという。

同部の関係者は9日の記者会見で、「日本を韓国の貿易の『ホワイト国』リストから外す『戦略物資輸出入告示』改正案の制定プロセスは最終段階に入った。韓国は最終的な評価と文章の確定を行っている。早ければ来週にも改正案は公布される」と述べた。

日本政府は7月初め、半導体チップとディスプレーの製造に必要な半導体工業の重要原材料3品目を韓国への輸出規制の対象とし、8月初めには、韓国を信頼できる貿易パートナーの地位から外すとともに、輸出優遇措置を受けられる「ホワイト国」(グループA)から除外することを決定し、8月28日に実施した。

韓国は、日本が韓国大法院の下した第二次世界大戦期間に強制徴用された韓国人元徴用工への賠償を日本企業に命じる判決に対して不満を抱き、貿易手段によって韓国に「報復」したとして非難する。日本はこうした見方を否定する。

韓国政府は対抗措置として、8月12日に日本を韓国の「ホワイト国」リストから外すと発表した。同22日には日本との「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)を破棄すると発表し、理由として日本が相互信頼の欠如を理由に韓国への輸出規制を実施し、両国の安全保障協力をめぐる環境に明らかに変化が生じ、敏感な軍事情報を引き続き交換することが適切でなくなったことを挙げた。

「戦略物資輸出入告示」改正案は9月3日まで意見募集が行われる。これに対し、日本の経済産業省は3日、「その根拠や詳細についての質問に対する明確な回答がないまま手続きが進められるとすれば、当該措置は根拠のない恣意的な報復措置であると考えざるをえない」との見方を示した。韓国同部は、「日本を『ホワイト国』リストから外す改正案の狙いは輸出管理の強化であり、報復措置ではない」とのコメントを発表した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年9月11日

  

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