中国初の無人船研究開発・試験基地がこのほど、広東省珠海市で正式に設立され、年末の稼働開始が予定されている。広東・香港・澳門(マカオ)の三地域、さらには中国の海上無人システム及び海洋スマート装備品の設計・研究開発・試験の公共技術サービスと革新・インキュベーションの場になる。スマート海洋産業においてイノベーションの先端を行く。科技日報が伝えた。
香山海洋科技港は無人船と海洋スマート装備品産業チェーンの展開をめぐり、人工知能(AI)、先進装備品製造、次世代情報技術産業に焦点を絞る。海上無人システムとスマート装備品の設計・研究開発・試験・応用、及び産学研用を一体化させた公共技術サービスプラットフォームを構築する。これは「粤港澳大湾区」(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の海洋経済発展を後押しする。広東・香港・澳門が共同科学技術革新に取り組む基地となる。
雲洲智能科技有限公司の成亮社長は取材に対し「同基地は中国初の無人船産業チェーンをめぐる研究開発・試験基地だ。当社は現在、香港科技大学、澳門大学などと幅広い科学研究協力を展開している。将来的に香港科技大学と共同で、基地内に共同実験室と協同イノベーションセンターを建設する」と述べた。
香山海洋科技港プロジェクトの敷地面積は3万2000平方メートルで、建築面積は5万2000平方メートルにのぼる。粤港澳大湾区の重要インフラプロジェクト、広東省と珠海市の重点プロジェクトとして、無人船及び海洋スマート装備品産業の研究開発・試験の需要をめぐり、室内各種実験室、試験プール、埠頭、海上試験エリアなど8大分類、108の小分類試験プロジェクトを設置する。施設は先進的で完備している。
雲洲智能科技有限公司の張雲飛会長は「香山海洋科技港の整った関連施設及び政策サービスにより、無人船及び海洋スマート装備品技術の蓄積及び更新のペースが5−10倍に上がる見通しだ。国内海上無人システム及びスマート装備品産業の速い成長をけん引・推進する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月16日