新中国成立70周年

上海消防、VR技術で消防知識の普及を図る

人民網日本語版 2019年09月26日13:50

「コントローラーで操作しタオルを湿らせる」「タップしてガラスをたたく」。VR(バーチャルリアリティ)ヘッドセットを着用した見学者が消防士の指導を受けVRコントローラーを操作し、火災現場からの避難を体験した。これは上海化学工業区消防体験館の試験運用の現場だ。新華網が伝えた。

上海化学工業区は化学工業企業の密集地だ。その火災・爆発や危険化学品漏洩事故の防止は、同区の安全活動の中で常に最重要視されている。2005年に設立された上海化学工業区消防救助支隊に設けた4つの中隊には、化学工業の特徴に合わせた各種消防車、ドローン、消防ロボット、長距離給水システムなどの装備品が配備されている。中隊は同区の29.4平方キロメートルの消火・救助、消防安全監督・検査、消防宣伝・教育、重大祝祭日活動期間中の消防・保安を担当している。

同区消防救助支隊防火監督処の李慶処長によると、同区消防体験館は昨年より建設準備が始まった。このほど試験運用されている1期は、医療救助エリア、煙・熱避難エリア、VR体験エリアに分かれる。同区内の関連機関、企業、同区外の市民に開放されている。

最も人気の高いVR体験エリアには、高層ビル火災避難、震災避難、住宅火災避難、商業施設火災避難、地下鉄火災避難という5つのVRシーンがある。見学者は各シーンの火災における火の手の変化を直観的に感じ、自ら避難ルートと方法を選択できる。さらにシーンの中で消火器などの安全施設を利用できる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月26日

  

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