排水作業に駆け回る消防隊員、肉まん12個を一気食い

人民網日本語版 2019年08月12日15:39

歩道の上に座り、足は泥水の中、全身泥だらけになって、片手に包子(肉まん)3個を持ち、素早くそれらを口に詰め込み、がつがつと食べる。「包子はおいしいですか?」「とても美味しいです!」「何個食べましたか?」「11個食べました!」そう言い終わるやいなや、朗らかな笑い声をあげた。動画の中で包子を食べていた消防隊員は若々しい顔つきの青年だったが、その笑顔の中にも疲れが見えた。揚子晩報が伝えた。

包子を頬張る「00後(2000年代生まれ)」の消防隊員・吉候牛培さん

この動画がネット上に投稿されると、たちまち多くの人の感動を呼んだ。「このような人が从責任感をもって職務を果たしてくれるおかげで、私たちは穏やかに毎日を過ごせる」と、あるネットユーザーはコメントした。

「包子青年」は、「排水作業の最前線でずっと作業を続けており、3時間しか寝ていない」

動画の中で12個の包子を一気に食べていた消防隊員は、吉候牛培さん。四川省大涼山地区出身、今年19歳。吉候牛培さんは2018年11月、蘇州市太倉消防大隊城西中隊に入隊し、戦闘二班に配属された。

8月10日、台風9号「レキマー」が蘇州を襲った。だが城西消防中隊の消防隊員全員はすでに台風に備えて態勢を整えていた。同日午後3時すぎ、指令を受けた吉候牛培さんが出動、戻ってきたのは翌日午前4時だった。翌11日午前8時には再び出動、同日6時すぎまで任務についた。その間に3時間だけ仮眠を取った。

動画が撮影されたのはちょうど8月10日で、同日午後から翌日未明にかけて、中隊は計10件の緊急通報を受け、うち8件が冠水の排水要請だった。冠水被害が最もひどかったのは団地の地下室で、水は腰の高さまで達した。最初の洪水・台風災害対策案件を処理してから、吉候牛培さんは5ヶ所の排水作業場所を駆け回った。夜7-8時頃には、とっくに腹ペコになっていた。ちょうどその時に、包子の差し入れがあったのだ。彼は包子を掴み、路上に座ってむさぼるように食べた。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真
| 写真記事

ランキング