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北京、晴天の「秋分」迎える 秋分にはなぜ「月を祀る」のか?

人民網日本語版 2019年09月23日15:50

「中国天文年暦」によると、9月23日午後3時50分に「秋分」の節気を迎える。北京は23日、昼間は快晴となり、日照も十分にあり、最高気温は30度を上回る見込み。人民網が各社の報道を総合して伝えた。

「秋分」は古くからの節気で、通常、毎年9月22日または23日におとずれる。この日、太陽の黄経がほぼ180度に達し、南・北半球とも昼と夜の長さがほぼ同じとなる。「秋分」の意味は大きく分けて2つある。まず、秋分は、90日間におよぶ秋季のほぼ真ん中に位置する。2番目に、秋分には、1日24時間のうち、昼と夜の長さが12時間ずつで同じになる。秋分が到来すると、もみじが色づき、稲が黄金色に実り、金木犀の馨しい香りが漂い、蟹が肥え、菊が鮮やかな黄色になり、そこかしこに広がる秋景色が人々を魅了する。

また、秋分は、伝統的な「月を祀る節気」でもある。北京の月壇は、明・清帝が月を祀る場所だった。その後、人々は、この「月を祀る節気」を「中秋節」とした。

秋分が過ぎると、太陽は秋分点を越えて南に移動し続け、北半球では昼が短くなり、夜が長くなっていく。

〇現代社会においても意義を持ち続ける「二十四節気」

二十四節気は、現代に生きる我々にとっても、まだ意義があるのだろうか?民俗学の専門家である蕭放氏は意義を持ち続けているとしており、「古人は、自然との関係を保つという面では、現代人より長けていた。自然のリズムは、今でも、現代人が守らなければならない時間の枠組みだ」としている。

たとえば、二十四節気は、すでに民族的な文化時間となっている。人々が農作物の成長を把握したり、動物の活動リズムを観測したり、人間のバイタルリズムを掌握したりする上での一種の文化スキルとなっている。例えば、中医学では、季節に合わせて中医薬を利用して治療するスタイルがあり、日ごろの食生活においても、身体のリズムを整えるために季節による調節を行っている。

蕭放氏は、「我々は、二十四節気という文明上の財産を継承すべきだという自覚を持たなければならない。自然の時間を尊重し、生命のリズムを尊重し、彩りが鮮やかな自然時間にもとづく生活を享受する必要がある」との見方を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月23日

  

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