ダブル11「人気商品番付」の裏に隠された秘密とは?

人民網日本語版 2019年11月14日13:16

ガチャガチャ(カプセルトイ)、フィギュア、髪の毛が生えるようになるヘルメット……12日早朝、2019年天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の「人気商品番付」がイベントと平行して発表された。番付を見た多くの消費者から、「この聞いたこともないものは何?」と困惑の声が相次いでいる。新華社が伝えた。

「ガチャガチャって何なの?」などとたずねている間にも、天猫ダブル11では「手切族」たちによりブランドのキャラクター人形のガチャガチャ5万5千個がわずか9秒で完売した。95後(1995年から1999年生まれ)が消費層の中心を担うガチャガチャ市場は、ダブル11の中で「輝く時」を迎えたといえる。

ECプラットフォームの「秒単位で完売」した商品は、人々の想像を超えている。米マーベルコミックスのスパイダーマンのネガティブスーツ版フィギュアは2分で売り切れ、あるブランドのプーアル茶は1秒で8千点が売り切れ、あるブランドの首マッサージ機は15分で2万台以上が完売した……各種のイノベーションに富んだ興味深い商品が「新しい物好き」のニーズにピタリとハマると同時に、ブランド企業に新たな成長の可能性を切り開いた。

天猫と淘宝(タオバオ)の蒋凡社長は、「新消費が人・商品・場を大きく再構成し、ビジネスのデジタル化への変革を駆動し、ビジネスの新たな人口を発掘し、ビジネスの新たな供給を生み出し、ビジネスの新たな様式をもたらした」と述べた。

今年、天猫ダブル11に参加したユーザーは5億人を超え、前年同期比1億人増加した。さきに発表されたデータによると、過去2年間に淘宝で増えた新規ユーザーの70%以上が四線都市および五線都市に住んでおり、新規層は新消費が持続的に活力を増強させるための基礎を打ち立てるとともに、新消費が多様なニーズを満たし、新たなニーズを喚起する役割を担っていることを十分に証明した。

特筆すべきは、今年のダブル11で四線・五線都市における人気が最も高かった人気ブランド商品のうち、7割がオーダーメイド商品または過去1年以内に発売された新商品だったことだ。これはつまり、「地方の青年」たちの品質と流行に対するニーズは、大都市の消費者に少しも引けを取らないということを意味する。

データからわかるように、19年天猫ダブル11では299ブランドが取引額1億元(1元は約15.5円)に達して「1億元クラブ」の仲間入りを果たし、新たに誕生したブランドが特に注目を集めた。コスメでは、中国メイクアップ製品ブランドの花西子が今年初めて出店し、イベント開始から1時間で1億元を売り上げた。インターネットで誕生したスキンケア製品ブランドのホームフェイシャルプロ(HFP)やメイク製品ブランドの完美日記は、創立から5年にもならない速さで、ここ数年は「1億元クラブ」の常連となっている。

アナリストは、「生活水準の向上にともなって、人々は楽しく働く、スポーツやトレーニングで体を動かす、個性やファッションを追求する、ニッチな趣味にこだわるなどの消費理念にますます注目するようになり、毎年の人気商品番付は消費トレンドと消費習慣につれて変化するようになった。人気商品の番付には、新しい消費観念が反映されている」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年11月14日

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