13日に、暴徒が投げたブロックが頭部に当たり意識不明の重体となっていた香港特区政府食物環境衛生署のアウトソーシング職員が14日夜、死亡したことが確認された。特区政府は、暴徒による暴力行為に激しい怒りを表明し、警察は全力で事件の解明に取り組み、犯人逮捕に努めるとした。新華社が報じた。
今回の事件は、「逃亡犯条例」改正案に関わる一連の混乱のなかで、一般市民が死亡した初めてのケースとなった。
食物環境衛生署は15日早朝、「道路清掃業務に携わっていたアウトソーシング職員が負傷して死に至ったことに、深い悲しみと遺憾の意を表す。現在、遺族に対して最大限の援助を行っている。今回亡くなった年配の職員は、13日の昼休みに北区大会堂の近くで、暴徒が投げたブロックが頭部に命中して意識不明の重体に陥り、14日夜、プリンスオブウェールズ病院で死亡が確認された」と発表した。
特区政府警務処警察公共関係科の江永祥高級警司は14日、「本件は、新界北総区重案組(重大犯罪捜査チーム)が担当する。警察はすでに、一部の容疑者を特定している」と話した。
ここ数日にわたり、香港地区の各地で暴徒が極めて危険な暴力行為を繰り返し、市民に深刻な危害を与えている。香港警察が14日に明らかにしたところでは、一般市民が暴徒の襲撃を受け、深刻な被害を受ける傷害事件が、ここ数日で3件続けて発生したとしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年11月15日