中国初の火星探査任務着陸機ホバリング障害回避試験が先ごろ、河北省にある地球外天体着陸総合試験場で無事完了した。今回の試験で、中国の火星探査着陸機が初めて公開された。試験では着陸機が火星環境下でホバリングや障害回避、減速下降を行う過程をシミュレーションし、その設計の正確性を総合的に検証した。経済日報が伝えた。
中国初の火星探査任務チーフデザイナーである張栄橋氏は同試験場で、「探査機は発射後約7ヶ月間の飛行を経て火星に到達し、最終的に火星に着陸するための時間はわずか7分間しかない。そのためこのプロセスは最も困難で、最大の挑戦となる。地球と火星の自然環境は大きく異なり、重力は地球の3分の1しかない。今日の実験では、高さ70メートルの本体から切り離された後、高度67メートルでホバリングし、この高度から地面の安全に着陸できる場所を探してから、障害を回避しつつ高度20メートルまで下降する過程を主にシミュレーションした」と語った。 (編集AK)
「人民網日本語版」2019年11月19日