清華大学が24日に明らかにしたところによると、中国が独自開発した清華脳ペースメーカーの初の臨床手術が2009年11月に行われてから、現在まで国産脳ペースメーカー手術が1万7000回行われており、全国の約240軒の病院をカバーし、植え込まれた患者が9000人を超えている。人民日報が伝えた。
パーキンソン病は中高齢者の神経変性疾患で、その患者は徐々に自主行動能力を失う。中国の50歳以上の発症率は1%。脳ペースメーカーは医学的に「脳深部刺激装置」と呼ばれる、植込み型神経刺激装置の一種だ。電極を脳の特定部位に植え込み、慢性の電気刺激により治療効果を発揮し、中後期パーキンソン病治療の重要な手段だ。
清華大学の李路明氏の研究チームは2000年に技術の研究開発を開始してから、臨床上の需要を目指し、中国の能動埋め込み医療機器の輸入品代替の先例を築いた。「状態安定、火傷ゼロ、断裂ゼロ、遠隔コントロール」などの目標を達成した。中国は同技術を世界で2番目に確立した国になり、治療コストを大幅に削減した。チームは脳深部信号の記録と同時伝送、磁気共鳴、可変周波数刺激、遠隔コントロールなどの面で世界トップ水準に達した。これにより、清華脳ペースメーカープロジェクトは2018年度国家科学技術進歩1等賞を受賞した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月26日