屠ユウユウ氏、ユネスコ・赤道ギニア生命科学研究国際賞を受賞

人民網日本語版 2019年10月23日14:36

仏パリに本部を置く国連教育科学文化機関(ユネスコ)は22日、2019年度のユネスコ・赤道ギニア生命科学研究国際賞の受賞者を発表した。3人の受賞者の中には、中国の屠ユウユウ氏も含まれている。新華社が伝えた。

同賞は人々の生活の質を高める優れた生命科学研究を表彰することを趣旨としている。対象者は個人もしくは機関。今年は5回目の授与となった。

ユネスコは公告の中で、中国中医科学院教授で、2015年度ノーベル生理学・医学賞授賞者の屠ユウユウ氏が、寄生虫疾患の研究により受賞したと発表。屠氏が発見した新型抗マラリア薬のアーテミシニンは、1980年代に多くの中国の患者を治癒した。世界保健機関(WHO)はアーテミシニンを使った複合療法を1級マラリア治療プランとして推薦し、数百万人の命を救った。アフリカのマラリア致死率は66%下がり、5歳以下の児童のマラリア死亡率は71%下がった。

公告によると、生物材料再生技術の臨床応用、幹細胞科学などの革新的な取り組みにより、米国のケイト・ローランサン教授が同賞を授与された。もう1人の受賞者はアイルランドのケビン・マクギガン教授で、彼が研究開発した太陽エネルギー消毒技術によりアフリカやアジアなどの人々が清潔な水を飲めるようになった。

授賞式は2020年2月に、エチオピアの首都アディスアベバのアフリカ連合本部で行われる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年10月23日

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