16日に開催された2019年中関村フォーラム「スマート+ヘルスケア」並行フォーラムにおいて、「スマート+ヘルスケア」臨床応用分野の4つの研究成果が公開された。北京積水潭病院の田偉院長のチームによる外科手術ロボット「天璣」が特に注目を集めた。天璣はすでに8000件近くの臨床手術を行っており、全国数十カ所の病院で応用されている。5G遠隔操作手術を9回、すべて成功させている。北京晩報が伝えた。
積水潭病院、北京航空航天大学、中国科学院深セン先進技術研究院、天智航公司などが2002年より独自開発を開始した。チームは15年の時間をかけ、ナビゲーション技術、ロボット技術など一連の基礎的及び臨床上の難題を解消し、天璣の開発に成功した。これは世界で唯一の四肢・骨盤骨折、脊柱全体(頚椎、胸椎、腰椎、仙椎)の手術を行える外科ロボットだ。全身13カ所以上の部分に用いることができ、精度は準ミリメートル級に達する。ロボット誘導3D空間手術設計を完全に実現した。2016年には中国で、初の国産手術ロボット最高等級製品登録証を取得した。
ロボットナビゲーション技術は現在、全国で急速に普及している。天璣を使用する医師は2016年の段階では28人のみだったが、2018年にはその十数倍の397人に増加した。天璣の手術件数は2016年は217件のみだったが、現在は全国で8000件近くに達している。従来の方法よりも正確性が53.6%向上し、外科のスマート精密低侵襲の新時代を切り開いた。
積水潭病院は今年、中国電信(チャイナ・テレコム)、華為(ファーウェイ)、天智航公司と協力し、世界で初めて、ロボット3台の5G遠隔同時制御を行い、3つの病院の患者の手術を同時に行った。このような手術をこれまで9件終えており、すべて成功させている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月18日