ヤドカリにフクロモモンガ、マイナーペットの人気上昇

「ユニークさ」にお金を遣う若者たち

人民網日本語版 2019年12月16日10:58

「ダブル11 (11月11日のネット通販イベント)」や「ブラックフライデー」そして「ダブル12」などのネット通販商戦日に、どれだけ多くの人が、「支えてくれたら、まだ買う余力がある」と発言したことだろう。ヤドカリやトカゲ、フクロモモンガなどマイナーなペットが、ショート動画共有サイトで話題に上った影響で、若者にとって新たなペット・おもちゃになっている。北京青年報が伝えた。

〇今では人気の的となっている「マイナーペット」

現在、ユニークさと豊かな創造性を求めるために喜んでお金を払うユーザーがますます増えている。

人気が高い「異色ペットショップ」の「ニュータイプペット」の中には、生まれつき家を持っているヤドカリが最も持てはやされている。フクロモモンガにも注目が集まっており、高い所から急降下して飼い主の手に軽々と舞い降りる様子を撮影したショート動画によって、今年の「ネット人気」マイナーペットとなった。

動物が大好きな陶凱さんは2007年、淘宝網にトカゲや亀など爬虫類を扱うペットショップをオープンした。2018年、彼は再び起業して、新たに「ニュータイプペットショップ」をオープンし、キヌゲネズミやエリマキトカゲ、テッポウウオ、マタマタ(カメの一種)などの販売を開始した。極めてマイナーなペットを取り扱う彼のペットショップは、1年あまりの間に急成長を遂げた。陶さんは、「現在、ショッピングサイトによってお客さんは全国規模に拡大しただけではなく、マイナーペット愛好者が出会い、集える場所にもなった」と話した。

〇プラットフォームによる巣作り「95後」のアイデア商品が新市場を刺激

中国社会科学院の張華副研究員は、「オンラインショッピングサイトは、『巣作り』と『大ヒットを生む』関係にある。中小企業のショップが成功した事例には、いくつかの特徴がある。まず、マーケティング方式が時流に乗ったものでなければならず、販促やライブ配信が、時代の足並みと合っていなければならない。2つ目に、『専門をもっぱら攻める』点で、個性化・細分化された市場に入り込む必要がある」との見方を示した。

「2019年中国若年創造力洞察報告」によると、若者が起業してオープンした店舗のうち4割以上は、「アイデア商品」を販売している。特に、「95後(1995年以降生まれ)」の若者がアイデア商品を扱うショップは、平均増加率が店舗全体の平均成長率より約7倍高い。この事実も、新世代の若者が、新鮮かつ個性的な消費ニーズを追求している状況を反映している。

淘宝大快消行業の天徳総ディレクターは、「これまでは、マイナ―文化の愛好者は、かなり分散化しており、売り手や同好者を探し出すことが難しかった。だが、今では、多様化した消費が集められたことによって、中小型ショップの急成長がもたらされると同時に、同好者の消費者が交流・シェアする機会がもたらされている」と指摘している。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年12月16日

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