マスクは?物資不足は?調整監督は? 工業・情報化部が回答

人民網日本語版 2020年02月03日14:45

新型コロナウィルスの流行が続いている。マスクの生産能力はどの程度回復したのか、物資はどれくらい不足しているのか、調整や監督はどうなっているのかが注目される。工業・情報化部(省)は2日に記者会見を行い、関係責任者が物資の保障についてコメントした。新華社が伝えた。

マスクの生産能力は60%回復 医療用N95マスクはまだ品不足

同部が把握した状況によれば、現在、中国国内のマスクメーカーの生産能力回復率は60%前後になるという。しかし医療用のN95マスクは品不足が続いているという。

同部消費品工業司の曹学軍副司長は、「現在、中国国内の1日あたりのマスク生産量は1千万枚を超え、医療用N95マスクは60万枚だ。N95とは透過防止率が95%を超えるマスクのことで、工業用防塵対策マスクと医療用マスクの2種類があり、医療用はより効果が高く、生産に対する要求、生産に必要な環境、生産の標準の水準もより高い」と説明した。

曹氏は続けて、「1月24日以降、武漢市は医療物資保障チームに対して必要な物資をたびたび知らせており、中でも医療用N95マスクが大幅に不足しているとのことだ」と述べた。

同部によれば、重点基幹企業の生産能力を掘り起こすことに焦点を当て、再稼働して一定の生産能力に達することを確実にし、原材料や重要部品などの供給問題を調整・解決し、中央政府の備蓄を利用して重点地域の需要を保障し、全力を尽くして供給を保障するという。

医療用防護服の1日生産量が2万着 消毒用品は保障

同部によると、今最も不足する医療用防護服の供給が増加を続けているという。同部の黄利斌報道官は、「2月1日現在の中国の医療用防護服の1日あたり生産量は2万着に達し、1月28日の8700着に比べて目に見えて増加し、現在生産されているものは基本的に湖北省で利用されている」と述べた。

医療用防護服だけでなく、大きなニーズのある赤外線体温計、消毒・殺菌用品などの生産能力も大幅に回復しつつある。日用化学製品メーカーの藍月亮によれば、新型コロナウィルス肺炎が広がってすぐに残業を増やして生産を拡大し、消毒用ハンドソープや塩素系漂白剤など約512万元分(1元は約15.47円)以上を集めて湖北省に送るとともに、各販売ルートに対し便乗値上げをしてはならないと明確に要求したという。

同部原材料工業司の王偉司長は、「私たちの統計の対象になった殺菌消毒製品メーカー433社のうち、(高効率の)84消毒液を扱うところは95社あり、平均稼働率は60%で、1日あたり生産量は1579トンに上る。消毒用ハンドソープの1日の生産量は約140トン、医療用アルコールは407トンに達し、赤外線体温計は生産が50%前後回復し、この割合は徐々に上昇している」と述べた。

医療用設備の生産能力も拡大している。1月30日、聯影医療技術集団有限公司の医療用画像診断装置の第1弾が武漢火神山医院に到着した。今回提供された設備は患者の肺の様子を1分間で読み取るという。また聯影公司はこれまでに武漢市と上海市の各基地に十分な数の装置を提供したという。邁瑞医療製造センターがすでに前倒しで稼働しており、人工呼吸器、モニター、除細動装置などの救急救命機器の供給を確保するとともに、医用料設備を複数回に分けて感染症の第一線に送り届けている。同部によると、医療用物資の保障はある程度進展させたという。

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