新型コロナウィルス肺炎の中国経済への影響は一時的 人民銀

人民網日本語版 2020年02月03日15:57

2月1日、中国人民銀行(中央銀行)、財政部(省)、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)、中国証券監督管理委員会(証監会)、国家外貨管理局は共同で「新型コロナウィルスの感染による肺炎の予防・管理に対する金融による支援の一層の強化に関する通知」を発表した。人民銀は、「新型コロナウィルス肺炎の中国経済への影響は一時的なものであり、長期的な好転と質の高い成長という中国経済の基本的側面には変化がない」との見方を示した。中国放送網が伝えた。

同通知の要求によると、金融部門は一連の措置を取って、新型コロナウィルスの感染による肺炎の予防・管理に対する金融による支援を一層強化し、国民生活を保障し、実体経済の安定発展を支援しなければならない。反循環的調節をしっかりと実施し、新型コロナウィルス肺炎の予防・管理における需要や春節(旧正月、今年は1月25日)連休後に満期を迎える資金の多さを踏まえ、公開市場操作、常設貸出ファシリティ(SLF)、再貸出、再割引といった多くの金融政策ツールを通じ、十分な流動性を提供し、金融市場の流動性の合理的なゆとりを保ち、金融の合理的な成長を促進しなければならない。金融機関が新型コロナウィルス肺炎の予防・管理に関わる分野、感染の影響を大きく受ける地域・産業・企業、社会と国民生活の分野への貸付による支援を強化するよう誘導し、関連産業、発展の見通しはあるが一時的に困難に直面する企業、特にこのような状況にある小規模・零細企業に対して、期限前償還、貸出の中断、貸し出す資金の提供を遅らせることなどを無計画に行ってはいけない。審査の効率を高め、貸出コストを引き下げ、引き続いての貸出の手配を整え、信用貸しと中長期貸し出しを増やし、企業が難関を乗り越えられるよう支援しなければならない。

人民銀の潘功勝副総裁(国家外貨管理局局長)は、「2月3日に金融市場が再開すれば、中国人民銀行は十分な流動性を提供し、反循環的調節の強度を高め、金融市場の流動性の合理的なゆとりを保ち、金融市場の金利の安定した運営を維持していく。特に新型コロナウィルス肺炎の流行という特殊な時期であることと市場再開を延期したこととの二重の影響を考慮し、公開市場操作、常設貸出ファシリティ(SLF)、再貸出、再割引といった多くの金融政策ツールを通じて市場に流動性を提供していく」と述べた。

人民銀は、「内部と外部の環境から考えて、中国経済の発展における積極的要因は増加し、経済に内在する強靱性は増強しており、こうしたことが金融市場の安定した運営を支えている。長期的な投資を行い、バリュー投資の理念をしっかりともって、歴史的経験を総括し、これを参考にして、非理性的ムードが金融市場に無用の影響を与えることを回避しなければならない。中国には新型コロナウィルス肺炎の影響の可能性に対処し、予防・管理で勝利を収め、経済の長期的で安定した発展という良好な状態を維持できるという自信があり、能力もある」と強調した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年2月3日

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