新型コロナウイルスの感染による肺炎を前に、現在中国は国を挙げて上から下まで心を一つにし、 人々の志によって城を成し、 一連の積極的かつ有効な措置によって国際社会の広範な支持と称賛を得ている。各国の政界要人や各界の識者は、新型肺炎を迎え撃つ中国の努力に信頼と支持を表明するとともに、一致協力して早期に新型肺炎を打ち勝つよう国際社会に呼び掛けている。
スペインのサンチェス首相は4日、在留中国人代表と首相府で会見した際、中国で新型肺炎が発生したことについて、中国の政府と国民への同情と支持を表明した。サンチェス首相は「中国政府の対策措置は迅速で力強い。新型肺炎の感染に早期に勝利する能力が中国側にはあると信じる」と表明した。ロシアのプーチン大統領は習近平国家主席に宛てた電報で、新型肺炎が中国の多くの家庭に苦痛と損失をもたらしていることに慰問の意を表し、全ての患者の1日も早い快復を祈った。また「習主席の指導の下、中国側の講じている断固たる措置は必ずや新型肺炎の感染拡大を阻止し、損失を最小にまで減らすと信じている」と表明した。ナイジェリアのブハリ大統領は「新型肺炎の拡散と蔓延を抑え込むための中国の努力は模範といえる。新型肺炎の感染拡大を防止し、抑制し、阻止する戦いに勝利するのは時間の問題に過ぎないと信じる」と表明した。
中国は世界第2の経済大国であり、新型肺炎が中国経済の発展にとって打撃となるか否かに、国際社会は注目している。国際通貨基金(IMF)と世界銀行という二大国際機関は先日相次いで、中国の講じている新型肺炎の感染拡大を防止・抑制する一連の措置を評価したうえ、中国経済の将来性への信頼を表明した。世界銀行は3日「中国政府には新型肺炎に対処するのに十分な政策空間がある。また、相当大規模な流動性を市場に与えた。こうした措置は新型肺炎が経済成長に与える影響を緩和する助けとなる」と指摘した。IMFのクリスタリナ・ゲオルギエヴァ専務理事はSNS上で「ここしばらくの間に中国政府が新型肺炎の対策面で講じた、財政、通貨、金融分野を含む措置をIMFは支持する」と表明。「中国経済は引き続き極めて強い強靭性を示している。我々はこの事への信頼に満ちている」と表明した。
グローバル化の時代において、各国の運命は緊密に結びついている。感染症の流行は人類共通の敵であり、公衆衛生上の危機を前に、各国が連携して対処し、困難な局面を共に克服することこそが有るべき筋道だ。遺憾なことに、一部の国々では中国の新型肺炎の感染状況に対してデマやパニック感情が生じており、中国人を差別し、排斥する現象すら生じている。これについて、国連のグテーレス事務総長は4日の記者会見で「目下、新型肺炎の感染状況は急速に進行している。こうした厳しい状況の中では、人々への差別、人権侵害、スティグマタイゼイションといった行為が時として生じうる」と懸念を表明。非感染者やウイルス感染者への関心を強化し、彼らが侮辱されたりスティグマタイズされるのを防ぐよう国際社会に呼び掛けた。シンガポールのリー・シェンロン首相も最近「中国は新型肺炎の一層の感染拡大を防ぐべく全力で当たっている。中国排斥ムードは防疫の取り組みにとって無益だ」と指摘。「今回の新型肺炎は公衆衛生上の事態であり、国と人種の間の問題ではない。各国は中国と心を一つにして協力する必要があり、そうしてこそ試練を共に克服できる」とした。
ペスト、コレラ、SARS、エボラなど様々なウイルスとの人類の戦いは、ウイルスに打ち勝つには国際社会が手を携えて一致協力する必要があることを繰り返し物語っている。国際感染症学の分野で「ウイルスハンター」の異名を持つ米コロンビア大学のリプキン教授は先日の取材で、今回の新型肺炎の感染拡大を防止し、抑制するための中国の積極的な措置を十分に評価。「科学に国境はない。とりわけグローバル化の時代においては、各種感染症の脅威に積極的に対処し、予防することは各国の科学者に共通の使命だ」とした。また「WHOが提言したように、新型コロナウイルスの感染による肺炎に打ち勝つ唯一の方法は、全ての国々が団結と協力の精神に基づき共に努力することだ」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年2月6日