専門家「新型肺炎との闘いで連携、中日韓協力の新たな契機」 (2)

人民網日本語版 2020年02月17日15:36

第2に、日韓両国はこうした分野で共に強大な実力があり、中日韓は互いに長所を取り入れ短所を補うことができる。日本は医学・薬学の研究水準が非常に高く、NK細胞療法は癌の治療に作用を発揮するだけでなく、ウイルス感染の撃退においても治療効果が明らかだ。また、人工呼吸器、医療画像診断装置、医療ロボットなど医療診断・治療機器でも世界をリードする地位にある。

日韓両国は感染症対策システムがより整っており、公衆衛生システムの構築において世界トップレベルにある。韓国は2015年と2018年の2回、中東呼吸器症候群(MERS)を経験しており、ウイルス感染症対策で一定の経験を積み重ねてきた。

第3に、中日韓は公衆衛生上の安全協力の分野で、すでに似た経験がある。過去のSARSや鳥インフルエンザへの対処で協調する過程で、中日韓は協力メカニズムを徐々に構築し、エボラ出血熱やMERSによる検証を経て、公衆衛生上の突発的事態への備えと対応における協力メカニズムはすでに比較的整ったものとなっており、速やかに感染症に関する情報を共有し、防護措置を講じることができる。

第4に、新型肺炎の拡大の勢いを断ち切るには、中日韓が新たな協力モデルを探る必要がある。例えば感染症対策専門の協力メカニズムを構築し、衛生・防疫専門家ネット会議を始動するなどして感染症の共同対策を促進する。

中日韓の感染症対策協力を深めるにあたっては、出国時の検疫をしっかりと行い、ビッグデータの共有を強化し、感染の防止、感染者の診断、臨床治療・看護の面で実務的に協力するべきだ。さらに重要なのは、力を合わせて科学技術の作用を発揮することだ。中国が直ちに病原体を識別し、ウイルスの遺伝子配列を世界と共有したことを基礎に、中日韓はできるだけ早く医薬科学技術分野で有無相通じ、強みによる相互補完を行い、有効な薬品とワクチンの開発において具体的協力を実施し、時間及びリソース面のコストを無駄にしないよう試験の重複を避け、感染拡大の早期抑制を目指すことができる。政府レベルだけでなく、学術機関、非政府組織(NGO)、産業団体、財団、企業などの積極的な参加を促すことで、様々なレベルからなる3か国衛生外交協力ネットワークを構築することができる。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年2月17日

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