2月14日、武漢金銀潭病院で血漿を提供する新型コロナウイルス感染から回復した女性。
「私の血で、他の人の命を救えるなら、とてもやりがいがある!」。2月14日、血漿を提供するために、多くの人が湖北省人民病院を訪れた。今回の血漿提供者は普通の献血とは異なり、新型コロナウイルス感染から回復した患者ばかりだ。
馬さん(54)は新型コロナウイルス感染が確認され、武漢金銀潭病院で治療を受けて治癒。2月1日に退院して以降も自宅待機を続けていた。そして、14日に、同病院の院長が、新型コロナウイルス感染から回復した患者から採取した血漿を集めているニュースを見て、自分も血漿を提供することにした。「地元の人々を助け、ウイルスとの闘いに貢献できる機会があってとてもうれしい。これは、私が感謝を表す一番良い、直接的な方法だ」と話した。
事前予約していた人のほか、14日には、他にも多くの感染から回復した患者が湖北省人民医院愛心献血屋、金銀潭病院外来診療部2階、武漢血液センターに集まり、血漿を提供した。愛心献血屋で一番初めに血漿を提供したのが武漢市民の李さん。金銀潭病院で一番初めに提供したのは今月9日に退院し、医師の検査で基準をクリアしていることが確認された女性・施さん(37)だ。
中国医学科学院北京協和病院CPNCOVプロジェクトグループのメンバーによると、血漿提供を呼び掛けて以降、約30人が事前予約した。うち、7人は武漢血液センターで既に提供が終わった。「予約する時に、体の調子を聞き、妊婦や授乳期の産婦、高血圧など持病がある回復者は除外する。また、スタッフが血漿提供の現場で評価し、提供者の体に問題がないことを確認している」。
血漿提供ステーションのスタッフによると、現在の業務状況を考慮して、現時点では、武漢市の回復者の血漿提供だけを受け入れている。スタッフによると、「回復者は退院して1週間後に、体の調子が良いならば、感染予防対策をしっかりとして血漿を提供しに来るのがベスト。また、提供する前は、さっぱりした物を食べるようにしたほうがいい」と説明している。
「人民網日本語版」2020年2月15日