中国で絶滅危惧種のジャイアントパンダやトキの個体数が増加に転じる

人民網日本語版 2020年03月04日16:17

3月3日は、国連が定める7回目の「世界野生生物の日」。中国国家林業・草原局によると、中国は近年、絶滅危惧種を守るプロジェクトを系統的に実施し、絶滅危惧野生生物の個体数が安定して増加している。そして、ジャイアントパンダ、トキ、アジアゾウ、チルーなどの絶滅危惧野生動物の減少に歯止めがかかり、増加に転じ、サイカス・デバオエンシス、華盖木(Manglietiastrum sinicum)、百山祖冷杉(Abies beshanzuensis)などの野生植物の個体群も安定して増加している。新華社が報じた。

中国で人工繁殖したジャイアントパンダの数は600頭に達し、野外個体群の回復と繁殖をサポートし、野生のジャイアントパンダの個体群数は1980年代の1114頭から1864頭にまで増加した。アジアゾウの個体群数は180頭から約300頭に増加した。チルーは、個体群数が7万5000頭以下から30万頭以上に増え、危機ランクが「絶滅危惧種」から、「近危急種」に引き下げられた。トキは、残り7羽から野外個体群と人工繁殖個体群が合わせて4000羽以上にまで増えた。

また、生息地での保護や生息地以外の場所での保護、野生復帰などの対策も実施している。中国全土に自然保護地が1万1800ヶ所設置され、約65%の国家重点保護野生植物や希少野生植物個体群が保護されている。サイカス・デバオエンシス、華盖木、百山祖冷杉、天台鵝耳櫪(Carpinus tientaiensis Cheng)、普陀鵝耳櫪(Carpinus putoensis Cheng)など、極希少野生植物個体群約100種類に、緊急保護が実施され、一部の絶滅危惧種の個体群数が少しずつ回復している。中国には現在、各種、各級の植物園が200ヶ所あり、2万種類以上の植物が保存されており、中国の植物区系の3分の2を占めている。

国家林業・草原局の関連の責任者によると、3日から、「世界生命共同体を守る」をテーマにした2020年世界野生生物の日の宣伝イベントが中国全土で実施される。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年3月4日

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