「天眼」が生態環境調査をサポート 浙江省

人民網日本語版 2020年02月10日14:34

今年も渡り鳥が移動する季節になった。浙江省安吉県の湿地・野生動植物保護センターのモニタリングによると、現地で越冬する渡り鳥に多くの新種が加わった。複数の希少種の鳥は初の「来訪」が記録された。人民日報が伝えた。

安吉県が2016年に野生動物のモニタリングを開始してから、200台以上の赤外線カメラが10万件以上の映像データを取得している。カラヤマドリ、キョン、スマトラカモシカ、ミノキジ、ハッカンなどの保護動物がカメラの「常連客」になっている。安吉県自然資源・計画局の楊中軍副局長は、「力強いモニタリング手段により、自然資源の詳細をより正確に把握し、生態文明の建設にサポートを提供できる」と述べた。

安吉県の別の場所には、モニタリングの「アップグレード版」がある。黄杜村の白茶基地において、浙江省第二測量院の測量隊員がドローンを操り、空撮を行っている。空中浮揚、測位、構図の決定、撮影などをよどみなく行う。あるモニタリング隊員は「これらのエリアの衛星リモートセンシング動画は雲に遮られた。空撮は失われた動画を補い、自然環境モニタリング成果のフルカバーを保証する」と紹介した。

安吉県監査局の張瀚尹副局長は、「自然環境モニタリングは『天眼』のようなもので、従来の多くの問題が解消された。資源共有、映像の比較対照・分析により、変化を直感的に発見し、疑わしい場所を特定できる。監査機関とモニタリング作業員はその後、共に現場の調査を行い、データを確認できる根拠のある監査成果を形成でき、より説得力がある」と述べた。

自然環境モニタリングのサポートを受け、安吉県は近年、公益林・基本的な畑・水利河川の占有、森を破壊し茶畑にするといった38件の問題を発見し、31件の監査提案を行った。関連当局に38点の改善措置を促し、関連当局に3件の問題の手がかりを提供した。

浙江省自然資源モニタリングセンターの責任者によると、自然環境モニタリングは現在まで省全域約60の市・県の監査にサービスを提供している。業務協同メカニズムを大まかに形成し、森林資源・土地資源・水資源などの7分野の47の指標を含む開放型評価指標体系を構築し、自然資源監査情報化プラットフォームを開発した。スムーズで効率的な情報化監査ルートを模索している。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年2月10日

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