中国では現在、企業活動再開や操業再開が秩序立てて進んでおり、人材の需要と供給のアクティブ度が明らかに上昇している。職業型SNSプラットフォーム・脈脈の最新の統計によると、4月10日の時点で、同プラットフォームの新規募集は過去30日間と比べて80%増と、前年同期の増加幅を上回った。こうした現状を背景に、一部の求職者は、同プラットフォーム上で列を作って「オファー」を待ち、誰かが「オファー」を受けると、その縁起を担ごうとしている。経済日報が報じた。
オフラインでの募集に比べると、「クラウド募集」は、求職者側にも一連の変化をもたらし、ネット上で「オファー待ち」しだり、さらに、企業の経営状況をチェックしたり、オンラインで同窓生と知り合いになり、連絡を取りあって「会社に自分を推薦してほしい」と頼んだり、「面接の経験を教えてほしい」と求めたりしている。ある専門家は、それら行為の背後にある求職者の心理に関して、「転職を決めるまでの時間が伸び、情報を収集して、安定しながら変化を求める」心理と、「転職を急がない人が、自身の職業的イメージを確立し、人脈づくりをし、将来のために準備を始めようとする」心理を反映しているとし、「以前のようにできるだけ早く出世して給料をアップさせたいという心理と比べると、大きく変わった」と分析する。
「オファー」を求める求職者の4つの変化
新型コロナウイルス感染拡大防止対策実施が続く中、企業の発展のリズムにも変化が起きており、オフラインでの「新入社員募集」が「クラウド募集」に変わっている。それにより、求職者の仕事探しにも相応の変化が生じている。
変化その1:ネット上でオファーを手にすることを望んでおり、ネットユーザー同士、互いに応援し合っている。新型コロナウイルス感染流行の影響で、多くの人がネット上で「オファー」を待ち、誰かが「オファー」を受けると、その縁起を担ごうとしている。脈脈では、「縁起を共有」という話題に、ネットユーザー数十万人が注目している。そして、ネットユーザーはオファーを手にすると、願いがかなったことを報告することで、他のネットユーザーから祝福の声が寄せられる。
変化その2:履歴書を送る前に、求職者はSNSで志望企業の給料引き下げやリストラなどの情報がないかチェックする。
変化その3:同業者を通して情報を徹底収集するほか、元々あまり親しくなかった同窓生などにも助けを求め、連絡が取れると、「自分を会社に推薦してほしい」と頼む。