全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)の開幕が間近に迫っている。この新型コロナの流行中に行われる特殊な両会は、取材を担当する記者にとっても予想し難いことばかりだ。現場の記者の数が大幅に削減されるため、より多くの記者はオンラインで取材を行うことになる。科技日報が伝えた。
会場に入れなければ、いかにして「現場取材」を行うか。5Gはどんな面で役に立つだろうか。記者は16日、オープンしたばかりの聯通東単ショールームを訪れた。そこで展示されていた5Gデバイスは、いずれも両会記者の強力なアシスタントになる。
一般的なリュックと同サイズの5G+4Kリュックは、名前からして立派な出自を持つことが分かる。記者がこれを背負い肩のカメラとつなげさえすれば、撮影された動画データがケーブルによってリュックに転送される。リュックには4Kエンコーダと5Gモジュールが内蔵されており、バックグラウンドにもエンコーダがある。5Gネットワークを利用した4Kクラスのライブ動画撮影を行える。
さらに重要なことは、その重量が1キロ未満であることだ。記者は背負いながら走ることができ、同時に撮影も行える。小さなリュックの力は中継車1台に相当し、移動するシーンにおける取材に最も適している。
また記者は、聯通東単ショールームで5G+AR取材ゴーグルも体験した。これはリアルタイムで取材をアシストできる「神器」で、人の顔を覚えられない人に特に適している。
両会記者にとって、大小さまざまな会場の到るところに取材対象がいるが、彼らの顔をスムーズに見分けるのは重要な仕事だ。携帯型5G+ARゴーグルを装着し、Type-C端子で携帯電話とつなげると、リアルタイムで会場の取材対象を特定・識別できる。人を識別すると、システムに事前に入力したその人の氏名、職務、さらには趣味などの情報をリアルタイムでゴーグル右上の小型ディスプレイに表示する。記者が事前に入力した取材内容の概略もつながっている携帯電話のアプリに表示され、取材メモの役割を果たす。
5G+ARゴーグルは携帯電話を使用して直接充電できる。眼の前に複数の人が現れても同時に識別できる。
またゴーグルに一体化されている小型カメラは、ショート動画のリアルタイムの撮影・アップデートをサポートし、携帯端末で直接アップデートできる。パソコン側の後方管理プラットフォームは動画内の音声を抽出し、速やかに文字起こしを行うことができ、スピーディーに原稿を作成する記者の需要を満たす。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月18日