北京の故宮は、2018年にリリースした書籍とスマホアプリを組み合わせた謎解きゲーム本「謎宮·如意琳琅図籍」の第二弾「謎宮·金榜題名」(以下「謎宮2」)をこのほど発売した。中国新聞網が報じた。
故宮出版社が2018年末に「奥秘之家」と共同でリリースした「謎宮·如意琳琅図籍」は、故宮が出版した初のクリエイティブ謎解きゲーム本で、糸を使って綴じたレトロなデザインの書籍とスマホアプリを組み合わせ、読者に全く新しい読書の体験を提供しているほか、さまざまな側面から故宮の文化、歴史に関する知識を紐解くことができるようになっており、大きな話題となり、大ヒットした。リリースから約1年で、コミュニティサイト・豆瓣のレビューは9.1ポイントと高評価で、多くの人がこの「ユニークな観光ガイド」を持って、故宮を実際に見学するようになった。
そして、今年5月、多くの読者が首を長くして待っていた「謎宮2」の書籍とアプリがリリースされ、好評を博している。
明・清の時代の官僚登用試験「科挙」の最終段階試験で、皇帝の面前で行われる「殿試」は、紫禁城太和殿と保和殿内で行われた。「謎宮2」は、清の第9代皇帝・咸豊の第8年(1858年)に実施された官僚登用試験・科挙の場で実際に起きた賄賂をめぐる史上最大の不正行為がベースになっており、読者は清の時代の「探偵」になった気分で、その事件の謎を解いていくことになる。