新型コロナウイルスの打撃に対処するため、従来型商業施設がサービスモデルを刷新し、オンラインの売り場や微信(WeChat)のコミュニティ、ライブ配信空間を開設して、「クラウド操業再開」、「非接触ショッピング」などの方法で営業の再開を積極的に進めている。人民日報が伝えた。
「好奇心で試してみたら、このショッピング体験はすごくよかった」。こう話す杭州市の消費者の郭潔さんは最近、いくつかの商業施設のライブ配信イベントに参加して、化粧品をたくさん買った。「ものすごい売上のライブ配信もあって、一部のプロモーション対象化粧品の中には完売したものもあった」という。
郭さんが商業施設のライブ配信に引きつけられた一番の理由は、価格の安さだ。ある商業施設のライブ配信では、某ブランドの化粧品が2割引きで、その店で使えるクーポン券ももらえて、普通に買うよりかなりお得だった。ライブ配信中の一連の双方向のやりとりの中で、ちょっとしたプレゼントももらえるという。
価格面だけでなく、消費者の商業施設への信頼度の高さも、消費を引きつける要因の1つだ。別の商業施設のライブ配信販売員は、「ライブ配信に参加するお客様も、実際に注文して商品を買ってくださるお客様も、元からのお客様がかなりの割合を占める。お客様にしてみれば、売り場のカウンターにある商品の品質が信頼できれば、安心して買い物ができる」と説明した。
しかし初めて「クラウド」販売に挑戦する多くの業者は、これから一部の段階を最適化する必要がある。たとえば商品の配送だ。どうやってより短い期間で、より速く、より高い効率で商品の流通段階を構築し、商品を消費者の手元に届けるかは、消費者の体験に影響するだけでなく、「クラウド」ビジネスという新モデルの小売業界における競争力をも決定する。
郭さんは、「商業施設の『非接触ショッピング』には改善すべき点もある。一部の施設が企画した『クラウドウィンドウショッピング』イベントは、ブランドのライブ配信を見ようと思ったら、先に商業施設やショッピングセンター、ブランドのコミュニティにアクセスして、ライブ配信の時間とルートを確認しなければならず、このプロセスが面倒くさい」と指摘した。