最近開幕した上海の販促イベント「新商品世界先行発売シーズン2020」を取材すると、国際ブランドの大半が上海で新商品を世界先行発売していることが分かった。統計によると、2019年、上海で新たに設置された地域1号店の数は986店舗で、2018年と比べて151店舗多かった。これは1日平均2.7店舗が設置されている計算だ。上海で全国先行発売イベントを開催する中国国内外のブランドは4500以上と、中国全土で最多となっている。人民日報海外版が伝えた。
ルイヴィトンやグッチ、プラダ、シャネルなどの高級ブランドが、誕生した都市ではなく、上海で新商品世界先行発売イベントを開催し、GENAVANTやnikoなどが、世界1号店や旗艦店を上海に設置している。第三者機関の評価によると、上海の小売業者の集結度は世界で2位、世界の有名高級ブランドの集結度は90%以上となっている。「中華老字号」に認定された老舗企業は180社で、中国全土でトップとなっている。多くの中高級消費ブランドは、上海を通して中国に進出しており、上海通関地から輸入される衣類、化粧品、自動車の割合はそれぞれ、中国全土の70%、47%、36%となっている。
「新商品世界先行発売シーズン2020」と「上海国際コスメフェスティバル」は、上海市政府が主催する経済活動促進イベント「五五購物節(55 ショッピング・フェスティバル)」の重要な一環として、5月5日から1ヶ月間開催される。LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン、ケリング、リシュモンなど、40近くの企業が新商品発売イベントを110回以上開催する。
上海市商業聯合会はこのほど、世界初の「先行発売経済」評価基準を発表した。基準は、3つの部分から構成されている。1つは、リーディングブランドで、リーディング国際ブランド、リーディングローカルブランド、クリエイティブブランドが含まれる。2つ目は、リーディングブランドの新商品で、主に、リーディングブランド傘下の代表的な新商品を、発売状況(先行発売など)、市場の認知度、商品の品質などの観点から評価を行う。3つ目は、リーディングブランドの1号店で、一定の地域内で一定の機能を満たす1号店をさまざまな観点から評価する。「先行発売経済評価基準通則」は、上海市商業聯合会が、団体基準の形式で発表した、世界初の経済基準となる。
上海は、当局の協調を強化し、新商品先行発売と1号店・旗艦店ブランドを「上海市重点商標保護リスト」に盛り込み、上海で先行発売された輸入衣類新商品のセーフティ・リスクの評価を、テスト事業として展開する。そして、新商品を先行発売したブランドに、特許出願や商標登録、譲渡抵当登録などをめぐる便利で高効率なサービスを提供する。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月14日