中国農業科学院と国際食糧政策研究所(IFPRI)は3日、北京市で「中国農業産業発展報告書2020」と「世界食糧政策報告書2020」を共同で発表した。「中国農業産業発展報告書2020」によると、中国昨年の米、小麦、トウモロコシの3大穀物の自給率は98.75%で、経済・社会の安定・発展及び不測の事態への対応に堅固な保障を提供した。科技日報が伝えた。
「中国農業産業発展報告書」は昨年の中国農業産業の動きを振り返った。食糧生産量は5年連続で6500億キロ台をキープした。綿・油・砂糖の生産が安定を維持し、果物・野菜が十分に供給され、肉豚の生産能力が下げ止まり、回復に転じた。報告書によると、中国の穀物は国際貿易において比較優位性がやや低い農産物だが、中国の穀物産業の競争力に関する目標は「食糧の絶対的安全、穀物の基本的な自給」という産業安全の最低ラインを守ることであり、輸出を促進し国際競争に参加することではない。中国の園芸作物及び家禽類製品などの競争力に関する目標は、国際競争に積極的かつ能動的に参加し、高い市場化の属性を持ち、国際貿易における高い比較優位性を持つことだ。報告書は2017年の149部門による中国社会会計マトリックス定数分析法を用い、産業チェーンの視点から感染症の農業及び関連産業、農家の所得に対する潜在的な影響を全面的にシミュレート・評価した。その結果によると、新型コロナウイルス感染症は国民経済に大きな打撃を与えたが、農業・食糧システムが受ける影響は比較的小さい。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月4日