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現地時間の5月30日午後3時24分(日本時間5月31日午前4時22分)、米国の宇宙飛行士2人を乗せた米宇宙開発企業スペースXの宇宙船「クルードラゴン」が「ファルコン9」ロケットによる打ち上げに成功し、国際宇宙ステーションに向かった。「北京日報」アプリが伝えた。
マスク氏の壮大な計画「100万人を火星に運ぶ」
スペースX社が広く注目を集める理由は、この宇宙開発企業の創業者が目下、世界を席巻する電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)だからだ。実際、スペースXの壮大な計画は今回の打ち上げにとどまらない。マスク氏が以前明かしたところによると、同社は現在、『スターシップ』という名前の新型宇宙船の開発を進めており、いつの日か人類を月や火星など深宇宙に連れて行けるようになることを目指すという。
今回の打ち上げは米航空宇宙局(NASA)にとってもスペースXにとっても、非常に大きな意義のある打ち上げだ。NASAにとっては、2011年にスペースシャトル計画が終了して以来、米国内で初めて行われた有人宇宙飛行であり、米国が人類を宇宙まで運ぶ能力を再び備えるようになったことを示すものだ。
現在、スペースX社には7千人の社員がおり、一連の素晴らしい成果を上げてきた。たとえば、同社は衛星を地球の軌道に投入した初の民間企業であり、ロケットの主要部品を再利用した初の企業であり、宇宙船と軌道上の国際宇宙実験室のドッキングを実現した初の民間企業でもある。
スペースXの「スターシップ」第1号のプロトタイプはまだ完成していないが、マスク氏はすでに壮大な計画を立てており、その中には人類を火星まで運ぶ計画も含まれる。
マスク氏は今年1月、「スペースX社には2050年までに100万人を火星へ運ぶ能力がある」と述べたほか、「スターシップ」を毎年100機建造し、地球と火星の軌道が同方向に並んで接近した時に、約10万人を地球から火星に送り届ける目標を打ち出した。
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