春秋戦国時代の古墓が発見、亡がらが腐らず残る

人民網日本語版 2020年08月19日11:10

雲南省麗江市の北西にあり、金沙江から約3キロ離れた玉竜県大具郷為都村で最近、為都中学スタジアムの改築中に春秋戦国時代(紀元前770年~紀元前221年)の古墓群が見つかった。この墓群の墓穴には多層葬の特徴があり、最も奇妙な点となっている。12号穴を例にすると上下の4層に分かれており、墓穴の中の頭骨の数は19個にものぼる。しかも2000年以上の時が流れているにも関わらず、これらの亡がらは保存状態が良好だ。科技日報が伝えた。

この墓群の亡がらもしくは頭骨の保存状態が良好なのは、現地の砂質土と土壌の低い酸性によるものだ。数千年の時を経ても腐らないがい骨は、当時の人々の多くの古代DNA情報を留めており、専門家による解析が待たれる。

雲南省文物考古研究所の閔鋭研究員は「土壌の酸性が高ければ数十年で体の骨格が腐食され消えてしまい、陶器の入れ物だけが残される。おそらく現地の土壌の酸性が低いため、亡がらの保存状態がこれほど良好なのだろう。これらの亡がらの研究はまだ全面的に展開されていない。人体骨格研究や古代DNAの専門家を後続作業に招く」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年8月19日

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