どう見る?中国で広がる漢服ブーム (2)

人民網日本語版 2020年08月28日08:47

文化に対する自信の表れ

多くの若者が中国の伝統的な服に注目し、それを選び、さらにそれをファッションやトレンドと見なすようになっている。それは、漢服が古式ゆかしい雰囲気を漂わせているからだけではない。その背後で、中国の人々が自国の文化に自信を持つようになっていることも原因だ。若者が中国の素晴らしい伝統文化を愛するようになっているのだ。

漢服ブランド「重回漢唐」の創業者で、「中国華服デー」組織委員会のメンバーでもある呂暁■(■は王へんに韋)さんは取材に対して、「組織委員会の調査によると、多くの若者が漢服を着たり漢服を好んだりするようになっているのは、今の中国の青年が文化に自信を持っていることの表れだ」と説明した。

蒋准教授は、「これは、天の時、地の利、人の和などの社会的環境の下、自然に形成された選択肢の一つだ。国の文化に自信を持つ雰囲気や、大学での文化伝承の実践、業界のデザインの面でのイノベーションの取り組み、個人的に伝統衣装を好む人の増加などが、多くの人が伝統衣装を選ぶようになった原因だ」と分析する。

呂さんは、「近年、漢服は大衆文化における影響力が高まっている。国や社会の牽引があった他にも、数多くの『同袍』が十数年にわたりたゆまない努力を続けてきたこともその背景にある要因だ。その他、動画サイトの普及により、漢服を着ることのできるさまざまなシーンがリアルな形で提示され、漢服と一般の人の距離が縮まった。Bilibiliや抖音、快手などのサイトには、漢服を着たシーンや着用スタイルが数え切れないほどある。そうした動画の中で、人々は漢服を着て旅行に行き、火鍋を食べ、コーヒーを飲んでいる。多くの人の漢服に対する固定観念が破られ、普段の生活の中でも漢服を着てもいいのだと感じるようになっている」と話す。

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