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新型コロナウイルスの影響で、電子機器のスクリーンの前に座る時間が長くなり、外で運動する時間が減ったため、視力が落ちたという学生が少なくないようだ。中国教育部(省)の新型コロナウイルス対応業務指導グループ弁公室の主任を務める体育衛生・芸術教育司の王登峰司長は記者会見で、「当部が9省(区、市)の小学校、中学校、高校の学生を対象に、新型コロナウイルス流行期間中の視力の変化状況を調査したところ、その結果は思わしくなかった。2019年末の統計と比べると、ここ半年で、小中高校の学生の近視率は11.7%増となった。うち、小学生の近視率は15.2%増だった」と明らかにした。新華社が報じた。
王司長によると、教育部は今後、青少年の視力低下を防ぐための対策が確実に実行されるように、関連の措置を講じるという。
まず、「オンライン学習の時間制限」を行う。これについて王司長は、「小学生は2時間以下、中学生は3時間以下、高校生は4時間以下が原則。また、動画・ビデオを連続で見る時間の長さについても、明確な指示がある」と説明した。
次に、「運動・スポーツの強化」を行う。これについて王司長は、「学校において体育を強化することに関する文章を間もなく発表する。その文書は、小中高校生は授業以外の時間に毎日少なくとも1時間、外で活動したり、運動したりしなければならないと強調している」と説明した。
その他、目を大切にするよう呼び掛ける宣伝・教育活動の強化や、視力検査、メガネ関連の市場、経営主体の管理などの強化を行い、青少年の視力低下という問題に社会全体が注目し、共に解決するための雰囲気づくりに取り組むという。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年8月28日