中国の新型コロナワクチン、ロシアで3期臨床試験を開始

人民網日本語版 2020年09月03日13:34

陳薇院士のチームと康希諾生物が共同開発する組換え新型コロナウイルスワクチン(Ad5-nCoV)が、ロシアで3期臨床試験を開始した。人民網が伝えた。

康希諾生物が2日発表した情報によると、同社とロシアのバイオ医薬品メーカーであるNPO Petrovax Pharm LLC(略称は「Petrovax」)は契約に基づき、Ad5-nCoVのロシアにおける3期臨床試験を共同推進し、同ワクチンの有効性をさらに検証する。同社とPetrovaxはロシア連邦保健省からAd5-nCoVの臨床試験の承認を受けており、ボランティアがチームに加入しはじめている。

康希諾生物は現在Ad5-nCoVの世界の複数センターにおける3期臨床試験を推進中で、複数の国での展開を計画している。

Ad5-nCoVは今年3月に承認を受け武漢市で1期臨床試験を実施した、世界で初めて承認を受け臨床研究段階に入った新型コロナワクチン候補だ。同ワクチンの2期臨床試験は4月に武漢で始まり、6月に盲検解除された。1・2期臨床試験のデータはいずれもランセット誌に掲載された。その結果は、低用量ワクチンの安全性を証明した。1回の接種により高い免疫原性を引き起こし、バランスの取れた体液免疫と細胞免疫を刺激でき、注射後に重大な副作用が1例も出なかった。このデータと結果は、ワクチンの3期有効性研究に重要な根拠を提供した。

1・2期臨床試験のデータと結果に基づき、同ワクチンは6月に中央軍事委員会後勤保障部衛生局が発行する軍隊特需薬品の許可書を取得した。同ワクチンは8月11日に発明特許通知書を取得し、中国国内で初めて特許権を取得した新型コロナワクチンになった。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年9月3日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング